い

THE WAVE ウェイヴのいのレビュー・感想・評価

THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)
4.2
全体主義の仕組みを丁寧に追うことに関して完璧に出来上がっている。どこで間違えて、そのようにナチスができがってきたかということが、直接描くより巧妙に描いていた。しかし、これはあまりにも単純すぎる全体主義の捉え方すぎないか。ウェイヴに入っていた生徒たちの青春は?スクールオブロックは全体主義?実際に起こった事件についてナチスとオーバーラップして描いているのかもしれないが、青春と地続きに起こった“全体主義”は否定されなければならないのか。問題を拡大させるだけの映画、菅直人が大阪の土壌を批判したのと同じくらい漠然としすぎている。
い