1960年代に米国で実際に行われた独裁制の体験授業が元ネタで･･･普通の高校生たちが集団の狂気に飲み込まれる様を描いた衝撃作。
そう、あのナチズムを経験したドイツによる作品で、2008年にドイツ国内で記録的に大ヒットしたということで、興味津々に鑑賞することとなった。
いわゆるファシズム(全体主義)であり、もちろんチーム･プレー等の良い面はある訳で、当然にやり方次第なのだが･･･排除を良しとする一線を超えてしまうと暴走が加速し、たった５日間でも狂ってしまうという恐怖を見事に証明してしまったのだった。
で、展開としては終盤に一捻りを見せ、指導者の教師さえも優越感に惑わされそうになる姿が印象的だが･･･ラストで誤った狂気への陶酔を生徒達に気付かせはするものの、何人かは○○されてしまった事実が重くのしかかりましたね。
よって、後味がいいとは言えないのでオススメはしませんが、指導者たる者は機会があれば見ておくべきなのかも。
