ほっきょくぐま

犬神家の一族のほっきょくぐまのネタバレレビュー・内容・結末

犬神家の一族(1976年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1902年5月24日は、日本の推理小説作家、
横溝正史先生の誕生日です🎂
代表作、「犬神家の一族」を鑑賞しました✨

金田一耕助という名探偵が登場する物語で
金田一シリーズの中でもとても有名な小説を
映画化した作品です

巨匠市川崑監督
主演金田一耕助を石坂浩二さんが
つとめています
柔かい物腰の優しいイメージで
事件を解決することができるのかなと
心配になる程の穏やかな印象の探偵さんです

事件現場でご遺体を見るたびに腰を抜かして
驚く様子が頼りなげではありますが
得意とする推理力を発揮する場面では
力強い雰囲気をだしていきます

ゆっくり、じわりじわりと犯人を絞り込む
感じです

物語は、信州財界の製薬王、
犬神佐兵衛(三國連太郎さん)が亡くなり、
遺産相続争いから、次々と殺人がおこり、
事件を解決していく話です

画面全体がほのかな薄暗さで事件の陰鬱さを
物語り、偶然の集積の連鎖によって、恐ろしい
事件へと発展していきます
悪い行いをすれば悪いことがおきる…
因果応報的な内容です


湖の逆立ちした足は、この映画を象徴するほど
有名で、見ている人の恐怖心をあおりました

同じように、犬神佐清(あおい輝彦さん)のマスク姿も一度見たら、忘れられないほど、インパクトが強いものでした

ラスト20分、謎解きのはじまりです…

この映画の原作者横溝先生も、旅館の主人役で出演されていました

暗い印象の物語ではありますが
旅館の中居役ハルを演じている坂口良子さんの愛らしさが、映画の中に小さな花を添えて
くれます💐