このレビューはネタバレを含みます
1902年5月24日は、日本の推理小説作家、
横溝正史先生の誕生日です🎂
代表作、「犬神家の一族」を鑑賞しました✨
金田一耕助という名探偵が登場する物語で
金田一シリーズの中でもとても有名な小説を
映画化した作品です
巨匠市川崑監督
主演金田一耕助を石坂浩二さんが
つとめています
柔かい物腰の優しいイメージで
事件を解決することができるのかなと
心配になる程の穏やかな印象の探偵さんです
事件現場でご遺体を見るたびに腰を抜かして
驚く様子が頼りなげではありますが
得意とする推理力を発揮する場面では
力強い雰囲気をだしていきます
ゆっくり、じわりじわりと犯人を絞り込む
感じです
物語は、信州財界の製薬王、
犬神佐兵衛(三國連太郎さん)が亡くなり、
遺産相続争いから、次々と殺人がおこり、
事件を解決していく話です
画面全体がほのかな薄暗さで事件の陰鬱さを
物語り、偶然の集積の連鎖によって、恐ろしい
事件へと発展していきます
悪い行いをすれば悪いことがおきる…
因果応報的な内容です
湖の逆立ちした足は、この映画を象徴するほど
有名で、見ている人の恐怖心をあおりました
同じように、犬神佐清(あおい輝彦さん)のマスク姿も一度見たら、忘れられないほど、インパクトが強いものでした
ラスト20分、謎解きのはじまりです…
この映画の原作者横溝先生も、旅館の主人役で出演されていました
暗い印象の物語ではありますが
旅館の中居役ハルを演じている坂口良子さんの愛らしさが、映画の中に小さな花を添えて
くれます💐