エリック・ロメール見るのがなんと2年ぶり。
しかも3つの短編に分かれた作品ということで、
非常に見やすくて楽しめました。
3作とも男女3人が中心の話で、
「7時のランデブー」は1人の男性に関係する2人の他人が出会う話であり、
「パリのベンチ」は彼氏がいながらデートを続ける男女の話であり、
「母と子1907」は女の子をほったらかして見かけた既婚女性をつけ回す男の話。
どれもうまくいってない恋愛の話であり、
それぞれの思惑が意中の人となかなか重ならず、
最終的に虚しさだけを残してアコーディオンがコミカルに絡め取ってゆく。
特に真ん中の「パリのベンチ」は多くの公園を歩き回りながら、
2人がずっと表面をぐるぐる回り続けるのが印象的で、
プライドと軽快さゆえに深まらない会話が
歯痒くも心地よさに繋がる不思議さ。
やっぱりロメール最高だよ。