スローモーション男

モスラのスローモーション男のレビュー・感想・評価

モスラ(1961年製作の映画)
4.5
 モスラ~や、モスラ~🎶🐛🦋

 ゴジラやラドンと並ぶ人気怪獣モスラの第一作。

 ポリネシアにあるインファント島。そこに調査隊として派遣された人々は身長30センチほどの小美人を見つける。しかし、金儲けを企むネルソンによって小美人は日本へと誘拐され見世物に。
原住民たちは怒り、伝説の怪獣モスラが誕生。日本へと向かう。

モスラがゴジラのように人気怪獣になったのが分かる。あのデザインは素晴らしいし、どこか愛くるしい。蛾の怪獣なので幼虫からサナギを経て成虫になるなどその変化にも注目する。

それと並んで、人間パートは面白い。モスラを追いかける記者団のフランキー堺と香川京子。悪巧みをするネルソンとの攻防戦。なにより土着の人間を見世物にするという奴隷のような扱いが、現代に蘇ったことが恐ろしい。

そして後半の特撮パートはもうたまらない。モスラが進軍してくるのと、自衛隊のほう射撃が1961年の作品と思えないほどよく出来てる。さすがは円谷特撮!
モスラが東京タワーに繭を張りサナギになるのもビジュアル的に良いですね。
あとニューヨークが攻撃されるなど、海外にも被害が出てくる。

最後の空港シーンはまさにモスラの巨大さが分かるセットとリア・プロダクションの効果が出ています。

他の怪獣映画と違い、比較的明るく観れる映画でした。