Masato

ロボコップのMasatoのレビュー・感想・評価

ロボコップ(1987年製作の映画)
3.4

ポール・ヴァーホーヴェン監督の代表作であり80年代映画を代表するアイコニックな映画キャラクターのロボコップ1作目。今度2と3の間の物語を描くゲームが発売されるので、それに向けて予習。

変態監督ことヴァーホーヴェンのテイストは変わらず、後にスターシップ・トゥルーパーズで多用するインサイドジョーク満載のCMや、不謹慎なコメディ要素、アメリカ批判、嗜好を感じさせるグロテスク描写や特殊メイクの生々しさは流石といったところ。

ただグロテスク描写もストーリーも名作と言われて期待値が上がっていただけに期待していたほどではなかった。当時はレーガン政権で小さな政府を目指してインフラが民営化されるといったアメリカの背景が本作にはあると知った。軍国主義に対する批判も。それを聞いて納得。バーホーベンは常にアメリカに対する鋭い眼差しを止めることはない。実際にデトロイトは自動車産業が廃れて治安もインフラも最悪になったし、エログロに隠れてしまう監督の社会に対する観察眼は凄い。
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