三人寄ればデントナ内野手

炎上の三人寄ればデントナ内野手のネタバレレビュー・内容・結末

炎上(1958年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

さんざん女の思いやりを嘲っていた仲代が、怒りの新珠三千代に「カタワがしょーもないこと喋って!(ストレート 167km/h)」とかまされヒステリーオネエ化するのがツボ。

三島があえて避けたであろう自殺エンドを映画では採用。
確かに一番簡単にわかりやすく「完」にできる(ちょっとあっさりしすぎてるけど)。
主人公が寺が燃えるのを見ながら一服して「生きよう」と思うのと、無言のままダイブ決めるのではだいぶ物語の印象が変わるが、その改変を認める三島ってすげえな。これが王者の余裕ってやつか。

勝手に金ピカの建物が出てくると思ってたので銀閣寺みたいな地味さにちょっと拍子抜け。
でも実際の事件の時も完全に金箔要素なくなってたのね。