このレビューはネタバレを含みます
アカデミー賞5部門を受賞した1995年のメル・ギブソン監督、主演作品。私は、アカデミー作品賞を受賞した作品は9割方は観ていると思うけど、本作は未見でしたね。
13～14世紀に、スコットランドの独立のために戦ったウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史劇だけど、戦闘シーンのスペクタクルはなかなかの見応えでした。
彼が裏切りによって捕らえられて処刑される件は、キリストの死をも連想させられたし、スコットランド人にとってはキリスト並みの英雄だったのかも知れませんね。
でも、彼の死後、最後は独立を勝ち取るところで終わるんだけど、スコットランドは17世紀に再びクロムウェル率いるイングランドに制圧あれ、その後グレートブリテンの一部として併合され現在に至っているわけなので、ラストエピソードの感動はいまいちでしたかね。
それから、英国王が仏国王の娘イザベラを皇太子の嫁にもらっておきながら、なぜフランスに攻め込むんだろうと思って調べてみたら、史実では仏遠征時点ではイザベラはまだ生まれてもいなかったようですね。ウォレスが処刑された時も彼女はまだ10才ぐらいで、もちろんまだ結婚もしていなかったし、ウォレスとの恋愛話は完全なフィクションだったようです。
