グラッデン

地球に落ちて来た男のグラッデンのレビュー・感想・評価

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)
4.0
地球に落下した宇宙船で砂漠に降り立った宇宙人の地球での暮らし方を描いた作品。

今年1月に亡くなったデヴィッド・ボウイの追悼上映で、彼が初主演を務めた1976年の劇場作品を今回初鑑賞しました。

物語は、宇宙から「地球に落ちて来た男」の奇妙な滞在生活を描いたSF映画。「デヴィッド・ボウイに見とれていたら、映画が終わっていた」とは言いすぎかもしれませんが、それほどまでに宇宙人役を演じた彼の美しさが際立つ内容でした。表現者としての抜群の存在感はもちろんですが、パンフレットの解説によれば、撮影当時は薬物依存した状態ということで、そうした「覚醒」もまた異様なムードを醸し出していたと思います。

心身ともに安定感を欠いた状態を映し出した彼がどうなってしまうのか、それが最後まで見放すことが出来ない映画でした。スクリーンサイズで見ることができて良かったです。