KozyBlaugrana

アイズ ワイド シャットのKozyBlaugranaのネタバレレビュー・内容・結末

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開後、2、3年後にDVDレンタルで初見。
トム・クルーズ、ニコール・キッドマン夫妻が主演。そしてスタンリー・キューブリック監督の遺作となってしまった事で当時はかなり話題になっていたので期待して観た。
しかしその頃の自分は物語に完璧な起承転結を求める傾向が強かったため、終わり方に納得がいかず、あまり高い評価が出来なかった。
が、最近WOWOWでやっていたので久しぶりにあのエロ怖い儀式のシーン見たいなと思い11、2年ぶりに観てみた。
するとその時と印象が変わり、非常に良くできた作品であると感じた。
トム・クルーズ演じるビルは美しい妻と愛らしい娘を持つ名医でありしかもハンサム。
そんなビルが妻の浮気願望的な一言により嫉妬し、自らの欲望を他で晴らそうとしてとんでもなく暴走してしまう。
その心理描写が見事。完璧な男なんていないんだなとパンピーな自分としては何だか安心してしまった。
当時はあの秘密結社のような館の謎が最後には解かれるだろうとそっちに期待がいってたのでイマイチな感があったけど、この映画の目的というか焦点はそこでは無いんだよね。
だからそれを思うと最後にアリス(ニコール)が「ファック」と呟いてエンドロールに入るところは初見の時はこれで終わりか⁉︎と少々ガッカリしたけど、今回はなるほど!と妙に納得してしまった。
いやはややはりスタンリー・キューブリックはすごい監督なんだな。
ディープな作品なのでちょくちょく観たいとは思わないが、機会があったらまた数年後に観てみたいと思う。そうしたらまた新たな一面が見えてくるような気がする。
また当時は仮面被ってるのになんで正体が分かったの?という謎も、たった一つのセリフを見過ごしてして分からなかったのだが、今回はそれが分かってスッキリした!
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