巨匠キューブリックの遺作を再鑑賞。
DVDも持っていましたが、なにがそんなにお気に入りだったのか、今となっては分かりません。
妻の告白によりあらぬ妄想に囚われるトム・クルーズ。これはいわゆる疑心暗鬼というやつで、放置していると心を病む一因となる非常に厄介なものです。
全体的に不穏で怪しげな世界。秘密結社、快楽主義や性的倒錯、色と欲、まるで澁澤龍彦の世界ですね。
シンプルなようで、よく分からないお話し、いったいなにを伝えたいのでしょう？
そもそも現実なのか？夢なのか？横溝正史ならば、おそらくは夢遊病というオチになりますね。
今作でピアニストを演じたトッド・フィールドが「TAR」を撮ったのも、興味深いです。
お美しいニコール・キッドマンの裸が見れるので、それだけでも一見の価値ありですね。
