BK477

48時間PART2 帰って来たふたりのBK477のレビュー・感想・評価

3.6
8年ぶりの続編、にしては良くも悪くもあんまり変わんない

前作は80年代のアクション映画および刑事映画ブームの魁となったのは疑いようが無く、映画史で重要な位置付けだが、本作の印象はしょうじき薄めであり、この年代にしては、あまり意欲作とは言いづらい。

ほぼ同年代の作品達
「ダイ・ハード('88)」
「リーサル・ウェポン2('89)」
「ブラック・レイン('89)」
などに比べると、テーマ・メッセージ性・アクション描写もだいぶ見劣りしてしまうだろう。 肝心の脚本が”置きに行っている”ようで、ぜんぜん冒険してないのが悪目立ちする。

作品のクオリティ的には1とあまり変わっていないはずだが、
すでに80年代の前半と後半では、アクション映画の規模が大きく変わっていて、周りに取り残されている感じがする。

エディ・マーフィがしゃべっているだけで安心して見ていられるし、ニック・ノルティとの喧嘩も楽しい。 コメディのセンスも良くちゃんと笑える。 さらに翻訳家:木原たけしの口語に意訳された字幕は映画の空気感にマッチして面白い。 ラストの意外な展開も良かっただけに、惜しい。

この”まわりに取り残されている感”はまさに晩年のウォルター・ヒルらしいかも?ウォルター・ヒル作品は、やっぱりあと一歩というかイマイチな作品が多いな…
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