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ジョニーは戦場へ行ったのsnatchのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
5.0
凄い…最強の反戦映画では…これも、戦場はほとんど出てこない戦争映画です。
内容は言えませんが、まず、映画の作り方が面白い。主役の状況がまさかの進み方で、次々の展開も予想できなかった。回想シーンもただの思い出ではなく、この状況だからもたらす、いろいろな彼の意識無意識から生まれる問いや心情が浮かびあがります。
脚本は、私の大好きなダルトン・トランボさんで←映画ファンの皆さまにお勧めしたい映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」の主人公。今回は1931年に発表した彼の小説が原作で、その反戦的な内容が発禁処分となり、絶版復刊を繰り返し、ベトナム戦争の最中、自分で脚本を書き監督した71年の公開作品だそうです!凄い!😵知らなかった‼︎
「ローマの休日」「パピヨン」も書いたトランボさんの作品は、人間らしい血の通った美しい言葉が流れていて好きです。また、辛辣な台詞も出てきてトランボさんの怯まない姿勢が滲み出てきます。もう一度台詞をしっかりと噛みしめたい。
演出も真摯でひたむきな描写と、とても創造力放たれる映像もあって驚きました🤩ドナルド・サザーランドがまた出てきて◯◯◯◯みたいだなと思ったら、その役でした😂でも、救えない😢

生きているシーンの喜び悲しみが本当に大切なその人その人の輝いていた人生で🌞🌙他人が国家が戦争が奪う権利はないって、本当に思いました。
うっ…とうめき声をもらしそうなラストシーンを作るあの画面の絶望の余韻は、観た者誰もが同じ思い=トランボさんの若者たちに送る希望のメッセージに駆られるのではないでしょうか……
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