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1987、ある闘いの真実のsnatchのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.0
上手いなあ、韓国映画は!本当に
シリアスな実話劇を重厚なエンターテイメント映画に仕上げる!
プラス➕芸術作品。刑務所を濡らす雨影の揺れを背景に二者択一させるあの緊迫感 雨と河に流す遺骨 彼女は雨の中でぼろぼろになっていく
時系列で説明しながらも、その時その場所それぞれの役割の人間の持つ感情をずっと破裂させていく。あの極悪パク所長の辿ってきた背景も知ると、誰もがうな垂れるしかない
プラス➕エモーショナルなエピソードも加え、隅から隅まで力強い 韓国現代史も学べちゃう、もう見応えありすぎ‼︎バテた🥶

この1987年軍事政権下に起こった学生運動家の拷問死事件から始まる韓国の民主化闘争は、今を生きる韓国人にとって、犠牲を孕みながら自分たち国民で勝ち取ったんだと堂々と子孫に伝えていく大きな誇りなのだろう。政治の流れを変える巨大な力を自分たちは持っていると。それを映画で老若男女に向けてエンターテイメントとして分かち合うって凄い!
…日本にもこんな映画あるのかなあ

事件の真相を明るみに出す時のキリスト教が果たした役割も知った
最後のモノクロ実映像は、現実はもっともっと過酷だったんだと分かり、また更にとどめ刺された
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