おじぇに

越後つついし親不知のおじぇにのレビュー・感想・評価

越後つついし親不知(1964年製作の映画)
3.5
三國連太郎が、偶然出会った知人東野英治郎から戦時中のロシア娘とのまぐわいを熱く下衆に語られて、加速度的に性的興奮が高まっていた所に運悪く出くわす人妻、佐久間良子。

周りに雪しかない寒村で、三國の性欲から気を反らすものが何ひとつ存在しないのもまた不運。かっこうの餌食とはこのことよ…

ここで三國連太郎となんとなくリンクしてしまうのは私だけだけ?
佐久間良子にピントが合い捕らえるまでが異常にスリリング…(嫌)

働き者で好人物なれどパッとしない旦那の小沢昭一。なんだかんだ身の丈以上の女を娶った意識が拭えず、いつか浮気するに違いないと思い続けてきたであろうことが一番の呪い。

佐久間の言い分を全く聞くことなく、それ見たことか!と制裁を加える所、理不尽すぎて観てる方はムカムカするけれど、この人にとっては、「やっぱ浮気してじゃん」はちょっと救いなのかなと思った。

パッと見、最低な男に可哀想な男が人生めちゃくちゃにされた話かな。
でもどうなんだろ。
女は黙って苦しむ木偶の坊といった感じで、これは男の映画。

てか、いつ仕込まれた子供だとか顔を見ただけで分かるおばちゃん驚異ですね。
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