まめだいふく

ウォッチャーズ/第3生命体のまめだいふくのレビュー・感想・評価

3.0
  ‶僕がいれば君は死ぬ”

 人里離れた生物研究所の爆発事故のどさくさに紛れて、実験動物が2体脱走。1体は高い知能を持ち、人間の言葉を理解できるワンコ ‶GH3” 。もう1体は、ワンコに極度の敵対心を抱いている狂暴な生物 ‶オックスカム7号” 。
 GH3は途中で高校生のトラビスに拾われ(というか強引について行った)、彼と彼の母親が住む家に上がり込む。
 ワンコの頭の良さに惚れこんだトラビスはワンコを家に置くことを提案するが、母親は前向きではない。
 そうこうしているうちにオックスカム7がGH3を追って彼の家がある町にやって来る。更には爆発事件の隠ぺいをもくろむ政府の組織NSOの追っ手の脅威も迫っていた……。

 本作は一応モンスターパニックホラーなんだけど、犬派の人にとってはニヤニヤが止まらない映画でもあります。
 とにかくワンコが可愛い。
 人間並みの知能を持っているワンコという設定なので、演じるワンコも相当な演技力が必要とされるわけだけれど、このGH3を演じたワンコはその高いハードルをみごとに超える演技を披露してくれた。まあ、シーンに応じて同じ犬種のワンコを何匹か使い分けてる可能性もあるけど。因みに犬種はゴールデンレトリーバー。
 因みにトラビス、このワンコにちゃんとした名前を付けず、「むく犬」と呼ぶ。原作では頭がいいということからアインシュタインと名付けられるそうだけど。
 対するオックスカム7号はなかなか全体像を見せてくれず、どんな姿をしているのかが分かりにくい。行く先々で人々を襲って目玉をえぐり出すのだけど、なぜそんなことをするのかは謎のまま。

 そして最後の最後、とある人物の衝撃的なカミングアウトに耳を疑った。
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