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悪魔の沼のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
3.8
テキサスの小さな町。クララ(ロバータ・コリンズ)は、ミス・ハッティ(キャロリン・ジョーンズ)の淫売宿を追い出されて、スターライト・ホテルに部屋をとる。
崩れかかった建物のそばにある沼にはアフリカ産の鰐(クロコダイル)が棲息していた。クララが淫売宿から来たと知ると、ホテルの主人ジャッド(ネヴィル・ブランド)は怒り出し鋤で殺して死体を沼になげ入れる。鰐は大きな顎をあけ死体に食いつく。
世界的大ヒットを記録した『悪魔のいけにえ』の監督、鬼才:トビー・フーパー。
彼は、監督第2作目となった本作も、実在した連続殺人鬼をインスパイアしたホラー映画を制作する。
今回インスパイアした実在の連続殺人鬼は、アメリカのテキサス州に住むジョー・ボールなる人物だ。
彼は、エレメンドルフという町で酒場を営んでいたが、その酒場のウエイトレスたちが次々と失踪する事件が発生。
彼女たちを毒牙にかけたのがボールであり、その内の何人かの遺体を酒場の敷地内の沼で飼っていたワニに食べさせていたという異常な事件を起こした。
のちに彼は、「アリゲーター・マン」「エレメンドルフの殺戮者」などと呼ばれるようになった・・・・。
「悪魔のいけにえ」に比べるとジャッドたちイカれたキャラクターに強烈さはないが、霧が立ちこめた沼地のホテルのコワイ雰囲気や手あたり次第にセクシーな女や淫らな男を屠殺するジャッドの狂気や女好きなバックなどサブキャラクターの魅力や内容の残酷さと陽気なカントリーミュージックの対比、イヤな感じの田舎スラッシャーホラー映画。
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