ゴマ

我等の生涯の最良の年のゴマのレビュー・感想・評価

我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)
4.5
第二次世界大戦から復員した三人の兵士の復員後の社会との隔たりや家族との距離、男同士の友情、PTSD等を扱った作品。三時間を超える大作だが全く長さを感じさせないテンポの良さ。復員した三人の男のそれぞれの世間とのかかわり方、家族との、恋人とのかかわりが交互に描かれるが悲観的な場面ばかりではなく所々コメディ的な場面もあり、それがこの作品を長尺ながらも飽きにくいテンポに仕上げているのだろうと思う。ウィリアムワイラー監督のほかの作品、「ローマの休日」にしてもそうだが、所々コメディ要素もあり、子気味良いテンポで監督の手腕がうかがえる。この作品に影響を受けた作品はC・イーストウッド監督の「アメリカンスナイパー」やマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」なども影響を受けているのではないかと思われる。ほかには思い浮かばないが他にも構成の作品にたくさんの影響を与えた名作ではないかと思う。傑作。
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