おたしん

スリーパーズのおたしんのレビュー・感想・評価

スリーパーズ(1996年製作の映画)
4.0
俳優も豪華だし胸糞すぎる事実もそうだし大人になってからの復讐劇に変わってくストーリーということもあって"映画を見た感"が凄かった。
150分ずっと飽きずに見れました。

悪ガキたちのイタズラなんて日常茶飯事。
全部許せるわけではないけど可愛いもの。
それが運悪く悲劇を生む。
反省はすべきだけど待っていた現実は地獄。
床の飯を食わせられるのも酷かったけど舐めさせられたり挿入されるのはその何倍も屈辱。
トラウマになるし大人を嫌うし悪の道に進んでも何も言えない。

ノークスの死には何も同情できなかった。
過去の自分の行為が彼らに自分を殺させたとしか思えない。
そもそもお前らがあんな非道なことをしなければこの2人は不良になってすらいなかったのではないかと。

議論を醸した作品だけど自分の考えとしては色んなところで実際に起きている事実だと思う。
金を纏った大人の力で隠蔽されてるんだろうけど。
『スポットライト』で明るみに出たようにクソ男たちのゴミっぷりを暴いて追放してほしい。

ただ何にも怯えずに眠りたいというのが唯一の望みだなんて悲しい。
大人になっても暗いところで眠れないと言うトラウマ。
少年院上がりをスリーパーズと呼ぶのが皮肉すぎる。

子供のころは殴られ犯され大人の遊び道具にされたから大人になった今こそ復讐する。
何の疑問も持たないです。

むしろ入念に練られた計画の末に看守たちが追い詰められる姿は快感すら覚える。
個人的には当時にしてやりたかったけど。
抗えない状況を利用するのってまじで卑怯だな。
どんなに時間が経ってでも思い知らせたかったんだろう。

そしてボビー神父の苦渋の決断。
あの彼が聖書に手を置いて誓ったのにも関わらず嘘をついた。
親同然に気にかけていた4人の無念を晴らすのと同時にウィルキンソン少年院のような場所を消すための行動。
神に反することが神父にとってどれほどの行為なのかを考えて泣いた。

ラストはハッピーエンドにしか見えない。
少年のような笑顔で楽しむ4人。
友情は何よりも強い。
それでもあの記憶を抑え込んでいるのかと思うと胸が痛くなる。
無垢な子供たちに消せない過去を無理矢理に経験させた大人には死より重い罰を。


ブラピはもちろんジェイソンパトリックもかっこよかった。
けどビリークラダップのイケメン具合が忘れられない。
大人になった瞬間に目を見開きました。
そしてブラッドレンフロ。
美少年ランキングトップだよな。
あんな子供いたら何でも買ってあげるわ。

ケヴィンベーコンすげえよな。
ヤベえ奴をこなしちゃうよね。
本当に嫌いになるほど演技うまい。
おたしん

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