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SUPER 8/スーパーエイトのなのネタバレレビュー・内容・結末

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 8年前に初めてエルファニングに出会った作品
 子供達が大きな出来事に関わっていくという点ではグーニーズとかアタックザブロックとかドラえもんとかitのような雰囲気があった。トランシーバーで12時に会う約束して仲間で集まったり、リュックを先に投げ入れてからフェンスを乗り越えたり、逃げる時アリスが「早く!」って言ってるのにみんな一目散に撮影場所に戻って機材を回収してたり、何かに夢中になる少年たちって何であんなにもキラキラとしているのでしょうか…!ジョーが車内でアリスにもお菓子あげたりみんな静かに!って言ったりして何かとアリスを気にかけてたり、部屋慌てて片付けて成績の悪いテスト隠したり、チャールズが放送禁止用語言った時にオイ!みたいな顔したり、アリスを起こすために顔を叩こうとして少し躊躇ったり、いちいちが可愛くて素敵だったな。チャールズとジョーの口喧嘩も思春期という感じで可愛らしかった。判断力と統率力のあるチャールズかっこいいよ…!
 そして演技に詳しくない私にもわかるくらい子役達の演技が凄くて、特に主役の子なんて喚いたり叫んだりすることなく表情と目線だけで子供独特の感情を表しているように思えた。終始本当に彼らが映画を撮っているところを隠し撮りしているみたいに自然でこれが演技だということを忘れてしまいそうになる。エルファニングは言わずもがな泣く演技クールな演技ときどき無邪気に笑う演技で大人びてるけど根がまだ子供なアリスという人格が滲み出ていて流石…となった。小柄な男の子に憧れられる女子演じさせたらエルファニングの右に出る者はいないし、夜中に男の子の部屋の窓から侵入させる演技させたらエルファニングの左にも出る者はいないな。紅一点・ファニングがとにかく良い。主人公呼ぶときの字幕が「あんた」になってるのも良い。
 あとカメラワークもよくわからないけど好きだったな〜エンドロールに流れた自作映画のわざとらしいカメラワーク含め。背景の街並みも程よく田舎で映画に合っていて素敵だった…
 初めの重くて寒くて悲しい雰囲気から一変して、学期末夏休み開始のワクワクが詰まった喧騒(外国の映画あるあるのこのシーン羨ましい)
父親と2人っきりで寂しいジョーのお家と、大家族で賑やかなチャールズのお家
の対比とかもわかりやすくて良いねと思った(何様?)。

最後の自らの危険も顧みずアリスを助けるためだけにどんどん突き進んで行く様子が、割と淡々としているんだけどすごく胸を打たれてしまう
そしてマイケルベイ監督だったらもっと疲れてただろうな…と思いました
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