DelayMan

レクイエム・フォー・ドリームのDelayManのレビュー・感想・評価

4.0
ブラックスワンのダーレンアロノフスキー監督作品
テレビ番組出演に向けダイエットを試みるも覚醒剤を処方された母
ドラッグ密売により生計を立て、自らもドラッグ三昧な息子とその友人
デザイナーを夢見て息子の影響でドラッグに溺れる彼女
この4人がドラッグに溺れて壊れていく様子を容赦なく描いていく内容

各々が救いようのないバッドエンドへと向かっていく、ドラッグ中毒のヤバさを存分に詰め込んでいる映画
中学高校の道徳の授業で見せた方がいいと思うくらい説得力がある
ドラッグ描写やカメラワーク、画面を半分ずつ使うカット割、次々とメイン4人のシーンが目まぐるしく入れ替わる演出、展開と共に加速していく音楽の全てが一体となって映画にプラスの要素として機能していた

メイン4人の中でも母親役のエレンバースティンの見た目の変化も含めたぶっ壊れていく演技が圧巻
エクソシストの母親役も演じたレジェンド

終盤の畳み掛けは本当にどぎついシーンの連続なので怖いというよりキツいという印象が強かった
ただドラッグ描写のどぎつい映画ではなく、物語としてもしっかりしていたので100分とまとまっているところも良かった

この内容を深夜とはいえ地上波で放送したテレ東は良い意味でイカれていると思いました
DelayMan

DelayMan