DelayMan

ボーはおそれているのDelayManのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.5
ヘレディタリー、ミッドサマーのアリアスター監督3作目
前2作の成功によって今作は完全に好き勝手に作ることが出来た作品なんだと感じた
直接的な映像で怖がらせたり気持ち悪がらせたりするのではなく、人間の深層心理を見せることで不安にさせるという別角度から攻め方だった
ボーが実家に帰省するまでに様々なカオスに巻き込まれていくのかなと予告を見て思っていたけどそんなシンプルな話でもない
ある意味でホラーかもしれないがホラー映画ではないので前2作を期待して観ない方がいいが、今までに観たことないタイプの映画ではあった

4部構成の前半は支離滅裂ながら引き込まれたが、森の劇団のところだけ圧倒的に面白くなくて完全に集中力が切れて意識が飛んだ
最後のパートは内容を理解させるのに必要だし、3時間という長い時間をかけていることも狙っていると思うけど長い

解説を読むと理解できる部分や細かい演出はさすがアリアスターと感じさせられる

意味がわからないという見方ではなく支離滅裂さや不条理すぎる部分、過激すぎる部分を笑うコメディ映画として観るのがおすすめ
そういう見方をしても笑えるところは少なめだった
ヘレディタリー→ミッドサマーとしっかりと話が成立しながら突き抜けた作品だったので今作はもっと振り切ってほしかったと思った

劇中ではボウなのにタイトルではボーなの気になりすぎる
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