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レクイエム・フォー・ドリームのBBのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

軽率に薬物にハマる若者より、孤独のせいで自分を認めて欲しい気持ちが暴走して深みにはまっていくお母さんのサラの方が切なかった。
日光浴の席の真ん中=皆の話題の中心になることがステイタスで自慢とか、そういうちょっとした誇らしくなるようなものって誰でもあるよなと思う。
サラにとってその先にあるのが皆に羨まれて喝采されるテレビ出演で、精彩のない生活を逆転させてくれるものだからあんなに執着してしまったんだなと。

薬物を買うためにハリーたちがシャッターの前で大挙して待ってるシーンが、色々似たシチュエーションを連想させて、欲望に振り回されるのって薬物に限らないよな…と一番感じた。
最後、サラにも心配してわざわざ訪ねてくれて、泣いてくれる友人もいるのに…ってところが悲しかった。

画面分割とか早回しとかの凝った映像が特徴の映画だけど、ちょっと多すぎてしつこく感じたかな。
サラの孤独もそれまでの映像やセリフでわかるのに、ダメ押しとばかりに自ら息子にベラベラ喋るシーンがちょっと表層的で好きじゃないかも。
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