映画好きの間ではある意味で超有名といってもよい作品に、ついに手を出しました…。完全に怖いもの見たさだったんですが、想像以上だったな💉
とにかく全員の演技が凄すぎるのですが、特にエレンバースティンさんには圧倒されました。ここまで全身全霊の演技をしてご本人が無事だったのか心配になってしまうくらいです。早くも今年公開予定の「The substance」を観てしまったのか!?と思うくらいの、老化とボディへの不安と劣等感と恐怖…あんなに執着していた赤いドレスも、テレビ番組も、もう、どうでもよくなってるんだろうな…。あの番組自体怪しすぎるし、電話もそもそも番組名を言ってない時点でおかしいとしか思えませんが、孤独と不安が依存と執着になっちゃうの、あるあるなんだろうな。辛すぎますが…。
ちなみに、薬物中毒により「過剰に掃除をする」「被害妄想がひどくなる」「食欲が失せる」というのは本当にあるみたいですね。治療として電気痙攣が選ばれることもあるらしいです。なので、決して誇張とも言えないし、アメリカでは特に薬物中毒によって亡くなる方がとても多いとなると、現実もこんなもんなのでしょうね…。ハリー、サラ、マリオン、タイロン…メインの全員が根は優しくいい人そうなのがまた残念でした(自業自得でもありますが…)。
ものすごく重くて苦しくて、画面もあえてずーっと暗くて閉塞感と焦燥感に満ちていますが、とにかく映像作品としてのクオリティ自体が非常に高いので、名作なのは間違いないと思います!複数回見る作品ではないと思いますが、一見の価値は間違い無くあります。音楽も何気に素晴らしかったです。
ところで、この時のジャレッドレト、美しすぎませんか??今ももちろんかっこよくはあるのですが、無垢で透明感と可愛げのある美に吸い込まれそうでした。どんだけしんどいシーンでも輝いてました。すごい役者さんですね。