恋愛には積極的だがイヴが近づくと必ず振られてしまうという知佳(山田邦子)と、恋人探しよりもひとりで読書する方が好きという内気な苫子(斉藤由貴)。共に25歳でイヴを恋人と過ごしたことのないふたりは意気投合して親友になった。だが、知佳と同じ会社に勤めるプレイボーイの享輔(加藤雅也)と奥手の純平(大江千里)は、それぞれが苫子に恋をしてしまう。
まさにバブル。何でサラリーマンがヘリに乗ってシャンパン飲んでるのか分からない。平成になったばかりなのでセリフに「シングルベル⑳という下らない造語がしつこいくらいに出てくる。当時流行っていたのが信じられない。
ラストに流れる山下達郎の『クリスマス・イブ』は何でも名作にできる力を持っている。願い事を言ってライターの灯をつけるシーンや雪だるまが寄り添うファンタジーな演出は好きだった。