ハレルヤ

らせんのハレルヤのレビュー・感想・評価

らせん(1998年製作の映画)
3.0
息子を海の事故で亡くした監察医の安藤。失意の底にいる彼の元に学生時代からの友人だった高山竜司が急死したと知らされる。彼の遺体の解剖を担当した安藤は遺体から謎の暗号を発見。それが思いもよらぬ事態へと発展していくサスペンスホラー。

邦画ホラー映画の傑作「リング」と同時上映されていて、そのまま続編にあたる作品。「リング」のラストから地続きで展開される物語。

これも昔一度地上波で放送されていた記憶があり、見ようと思いましたが、あの「リング」の恐怖がまだ拭えていなかった小学生時代の自分。冒頭の高山の解剖シーンでギブアップし、今に至るまで鑑賞を止めたままになっていました。でも今になってアマプラにあるのを見かけ、あの続きを見ようかという気持ちになりました。笑

前作で謎になっていた浅川玲子と息子の行方。ビデオの所在。貞子に呪い殺された者の死因など色々と切り込んだ内容になっています。

前半は謎解きベースで割と楽しんで見れていましたが、後半からはぶっ飛んだ展開が連続。「え、そう来る?」と思うような事ばかりでちょっと興ざめ気味でした。あと貞子の顔を露骨に見せるのも良くない。「リング」では顔が見えないからこその怖さもあったのに。

佐藤浩市、真田広之、中谷美紀と今も絶賛活躍中の方々が25年前のこの作品でも十二分すぎるほどの存在感。見てて四半世紀前の作品というのも少し忘れていました。

やはりどう考えてもホラー味に関しては「リング」には敵うはずもなく。かなりSFに寄せた作風になるのも分かる気がしました。後に「リング2」が製作され、本作は無かったことにされていますが、どちらも一応は正式な続編扱い。好きな方を選べって事でしょうか。
ハレルヤ

ハレルヤ