わろす

らせんのわろすのネタバレレビュー・内容・結末

らせん(1998年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【再視聴】約20年前、中学生の頃に見たがストーリーを理解できず。原作小説はかじった程度。大人になった今ならどう感じるか?と再視聴。
総評としては、雰囲気はとても好き!だが後半が残念という印象。
前半は前作リング同様に呪いのビデオの解明を進めていく推理パートだが、今作はSFな視点なのが面白い。呪いというオカルト的なものが、ウィルスというよりリアルな存在になったことで、前作とは違った怖さがある。こういうオカルトとSFが混ざったような構成はとても好き。
しかし後半、主人公と舞の距離が近付いていくあたりから、少し違和感…。高山が死んだばかりなのになんで!?ともやもや。後に舞が貞子を産むことを考えると、実は舞もビデオを見ていて貞子に誘導されていた故の行動?このあたりは小説を読めばわかるのかな?
そしてラスト、高山復活。
このシーン、最初はてっきり、空想のような場面だと思った。貞子に世界を売って子供を取り戻した、めでたしめでたし…で終わるわけはないと。「高山はそんなこと望んでいない」と現実に引き戻されて、貞子には協力しない、という展開に持っていくだろうと思った。
しかし、復活した子供と手を繋いで砂浜を歩きながら…スタッフロール。
えええ…?
そうなると、高山が主人公にプレゼントしたかったものは、子供(=貞子)?もはや高山のメッセージも貞子の息がかかっていた?
などなど、色々と気になるところが残って消化不良なエンディングであった。
ただ、こうやって色々考察できる作品というのもそれはそれで楽しい。
あと、要所要所で流れるBGMが作品の雰囲気とマッチしていてとても良い。
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