もんた

奇跡のもんたのレビュー・感想・評価

奇跡(2011年製作の映画)
3.7
愚かとも取れる無邪気さと異様な察し能力。是枝監督の"子供視点解像度の高さ"をより身近な距離感の中で感じ取れる。それを見守る大人たちの優しさも、随所で不意に出てくる"大人"の事情がピリッと際立って良い塩梅。
側から見ると大した結末は起きていないのに、それがちゃんと上品なカタルシスにもなっていて流石の手練れの仕事。
幼い橋本環奈に目が行ってしまう(しかも劇中の内容と合わせるとまた別の味わいが勝手に浮かび上がる)のは現代人の特権だし、ある意味で我々は二度とリアルタイム鑑賞者と同じような視点で作品を観られないんだな〜などと思ったり。
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