こんな名作をこれまでレビューしていなかったとは…
30年も前の作品だが、中学生の頃に話題となり、見た記憶がうっすらと残っている。
大人になった今、こんなに素晴らしい作品であることに気づけたことが嬉しい。
ブラッド・レンフロのどこか儚げな表情はやっぱり惹かれるところがある。
薬物に走らなければ間違いなくいい俳優になれただろうに、とにかく残念。
さらにジョゼフ・マゼッロ。
「サイモン・バーチ」でも思ったが、本当に名子役という肩書きにふさわしい。
この2人のバディキャスティングは完璧。
そしてなんといっても、デクスターのお母さん役のアナベラ・シオラだろう。
我が子だけでなく、エリックに対する大きな愛情も随所で見られ、何度も泣かされた。
母親2人の対峙シーンは本当にやられた。
そこからの靴のシーンで涙腺崩壊。
最後の「25セント」はもはや反則。
ベタなストーリーではあるが、キャスティング・演出・脚本の良さによって本当に素敵な作品に仕上がっている。