ぺろ

巨人と玩具のぺろのレビュー・感想・評価

巨人と玩具(1958年製作の映画)
4.2
ラピュタ阿佐ヶ谷にて。

グロテスクな喜劇。増村保造らしいハイテンポな台詞回しで駆け抜ける昭和の狂騒、しっちゃかめっちゃかになっていく人々、かわいい電飾や宣伝カーの見せる悪夢。本質的には令和もそう変わらない…どころかより悪化しているのかもしれないヨネ、とありきたりなコトを思うなど。

「人間らしく生きたい!こんな会社やめてやる!」と啖呵切った川口浩が選択したその場でできる最も人間らしい行いが「直前に啖呵切った相手である上司を助けること」だったのウワーーーーってなった。あと、いうてキャラメルやろ…って思って見てたら部長が「キャラメルの需要にも限度があります」って言ったの笑った。その通りよ。

マジで一瞬だけノンクレジットで田宮二郎が出てた。野添ひとみもだけど、それより小野道子がすっごく良かったなぁ…。増村保造ハズれなし、傑作でした。
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