なちゅん

ラースと、その彼女のなちゅんのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
3.5
不思議な映画。ぶっ飛んだおふざけかと思うような設定なのに、とても柔らかい時間の流れる映画。
みんな、ラースも含めて、みんなが「ビアンカがリアルドールだ」ということを理解していることで、物言わぬビアンカがこの映画の中でとてもよく機能していると思う。
ライアン・ゴズリングの演技力に脱帽。

人に触れたくない、触れられたくないラースと、愛情と友情を表現するのが上手でそれが溢れすぎているカリンは、義姉弟としてお互いを思い遣っているのに一番遠い存在になってしまっている。
それを決して本人に伝えることはせず、少しずつ「大人」になろうと努力(その努力の仕方が多少リスキーなのは置いておいて)することで、何とかして変えようとしているラースが、不器用だけど頑張り屋さんの優しい人でしかなくてうるっとくる。

マーゴは変わった女の子だけど、とてもキュートで、ラースのいい友達(或いはそれ以上)になってあげられるんじゃないかなあ。
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