このレビューはネタバレを含みます
『X-MEN』シリーズに繋がるウルヴァリン前日譚。
実は『X-MEN』(2000)に登場したヴィラン、セイバートゥースはウルヴァリンの兄弟だった……というのは記憶喪失などで説明はできそうですが、しかし無理矢理感はある。
ライアン・レイノルズ演じるウェポンⅪことデッドプールも登場。後にこの時のデッドプールしこたま弄られてますが、確かに今のデップーを知っているとギャグかよって思っちゃいますよね。様々なミュータント遺伝子を結合することで、途中で殺されたケストレルのテレポートやサイクロップスの目からビームも会得した、ドラゴンボールのセルのような存在。五月蝿いと冒頭でストライカーに言われていたのをフリに、口を縫い付けられていたのが面白い。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)に登場するテレパスのエマと、本作に登場するカイラの妹であるエマは、ダイヤを纏う能力のある同名キャラですが、これも同一人物か別人かで説が分かれているようで、X-MENシリーズは、やはり整合性という部分で弱いなあと。サイクロップスが旧3部作でウルヴァリンを覚えていなかったのは、この時は目隠しされていたからで納得いく。
『X-MEN』シリーズは、これまでずっと差別の話をしてたけど、本作は打って変わって少しダークでシンプルなアクション映画になってました。ただ、描かれてこなかったローガンの物語は、観ていて普通に楽しめます。
ウルヴァリンのアダマンチウムは後付けだったのはわかってて、単に治癒能力のあるミュータントだと思ってたら、骨を腕から出せる能力は天然だったんですね。
カッコいいシーンも多くて、バイクに乗りながら地面に爪を突き立てて振り返るシーンとか、ガンビットのトランプとかめちゃくちゃ良い。
ウルヴァリン悲劇すぎてマジで可哀想でした。