真魚八重子

スリープレスの真魚八重子のレビュー・感想・評価

スリープレス(2001年製作の映画)
4.5
封切り以来久々に観た。2000年代以降のアルジェントは非常に下品になっていくのだけれど、これはまだいままでの作風を維持している作品。
孤独な元刑事のマックス・フォン・シドーがオウムを飼っているのが、『フェノミナ』のドナルド・プレザンスとチンパンジーの関係を思い出す。シドーがいるだけで、とても高貴な殺人映画になる。
とにかく出てくる人はみんな殺す、姿を観られたりすることもなくひたすら犯人が犯行を重ねていくのも、勢いがあって好きなアルジェント。エンドクレジット中の現場のざわつきも良い。
真魚八重子

真魚八重子