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ベティの小さな秘密の8bitのレビュー・感想・評価

ベティの小さな秘密(2006年製作の映画)
3.4
「ミツバチのささやき」を思わせる、死生観に触れた子供の成長物語。
周りの環境や大人の事情に振り回され、ベティは次第に生と死というものを意識してゆく。
様々な痛みを抱えながら大人へと続く成長の第一歩を踏み出してゆくベティの姿が瑞々しく描かれています。
ジャン=ピエール・ジュネ作品に多く関わっているギョーム・ローランの脚本だけあって精神病棟が絡んでいたり、子供の残酷さを垣間見せる場面など、シビアな一面も物語の〝毒〟として効いている。
最後のセリフ「エリザベスと呼んで!」には「子供あつかいしないでよ」という主張とともに、これから待ち受けているであろう様々な問題に向き合ってゆく彼女なりの決意が感じられました。
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