だいごろー

おかあさんのだいごろーのレビュー・感想・評価

おかあさん(1952年製作の映画)
4.6
女優人生70年企画 香川京子映画祭
@新文芸坐

成瀬巳喜男の中でも、個人的にはかなり上位に来る作品。
劇中、家族の中での大きな喪失が2回もあるのにも関わらず、暗くなりすぎず温かみのある印象に仕上げるのはさすが。
香川京子の一番可愛い時を収めた作品でもあり、花嫁姿は本当に眩しい。舌をペロッと出し、襖の陰に隠れて顔を出す仕草にノックアウトされる。その後のウィンクもずるい。

中盤に唐突にお茶目なフェイクで「終」の字幕が出て劇場が騒めくのも面白い。