いわやん

妖怪大戦争のいわやんのレビュー・感想・評価

妖怪大戦争(1968年製作の映画)
4.6
古代バビロニアの遺跡を発掘中に、封印されていた「ダイモン」と言う化け物が復活。空に消えていった。

場所は変り、江戸時代の伊豆で
温厚な皆が慕う代官が、一瞬で性格が変り神や仏を冒涜し回りの人を殺害。さらに領地の子供達まで・・。

不信に思った新八郎は、叔父の行者の助言で、代官に化け物が憑依してることを知る。

それに、代官の家に住み着いてた「河童」が代官の正体を知り、退治しようとするが返り討ちに。

新八郎は、叔父から授かった神聖な弓でダイモンの目を射抜き、その場は収まった。

しかし、ダイモンはまだ倒れておらず、新任の代官に憑依し、また新八郎の前に現れ・・。

ダイモンにやられた日本の妖怪達も、日本中の妖怪を呼び寄せて・・。

2005年の三池崇史監督のリメイクも、楽しく 観ました。けど、なんか違うと思い久しぶりにこの作品を観ました。

この作品の当時は、怪獣ブームと同様に「妖怪」も子供に人気があって、テレビでは「ゲゲゲの鬼太郎」(もちろん白黒版)、「悪魔くん」「河童の三平妖怪大作戦」と結構番組もありました。

私も鬼太郎に憧れて、ゲタをねだった記憶が(笑)

で、この作品は夜のシーンの光りの使い具合が素晴らしく、画面構成も大映らしく見事で。

特撮も、東宝に負けない位出来が良くて、ダイモンのフォルムは、怪獣とは違う人間寄りの化け物の雰囲気を引き出して、その為に日本の妖怪は、前作でオドロオドロしい造形をあえてマンガチックなイメージを。それに、伊豆なのになぜか関西弁(笑)

妖怪達とダイモンの対決シーンでは、二重撮りとか、引きのシーン、ブルーバックなどを駆使して、迫力のある絵に。

日本中の妖怪が、馳せ参じるシーンと去っていくシーンは、映画史に残る程の名シーンだと思います。

特撮作品は、点も甘い目ですいません。
いわやん

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