原題が何故" MUSIC BOX "なのかと思いながら観始めたのに、そんな事をすっかり忘れてしまう流れに…。
ラストに来て「おー!これがポイントだったのか!」となった。
ハンガリー移民の父親が40年前のユダヤ人虐殺の罪で訴えられた。
有能な弁護士としてアメリカで活躍している娘は父親の冤罪を晴らす為に弁護することに決めた。
相手は合衆国司法省。
大量虐殺の証言が余りに悲惨なので、裁判が進むうちにこちらもどんよりとした気持ちになるし、ドイツ占領下の様々な国でユダヤ人虐殺が行われていた事に改めて気付かされる。
娘が最後に出した手紙はアメリカ人の大好きな正義(アメリカンジャスティス)を強調する終わり方だと思う。
例えばこれを日本に置き換えた場合、娘は多分手紙を出さずに自分の胸の中だけに収めたのでは無いだろうか。
何れにしても余韻の残るラストでした。