ちぇるごまる

学校のちぇるごまるのレビュー・感想・評価

学校(1993年製作の映画)
3.8
ずっと気になっていて未鑑賞だった映画。
約30年前の山田洋次監督作品。

様々な事情により中学校を卒業出来なかった人たちが通う夜間中学校。
国籍・年齢・性別・仕事等、皆バラバラ。
その卒業を前にクラスメイトの1人、田中邦衛演じるイノさんの訃報が入り、子どもの頃から苦労が多く家族がいない彼が、文字の読み書きが出来る様になりたいと中高年になってその学校に入学した時のことや皆で奈良へ修学旅行した思い出を回想していく。
自分は「幸福」だと言っていたイノさんを想い、彼らは「幸福」とは何かを改めて考えるのだった。

個性豊かな役所を芸達者なキャスト陣が見事に演じていた。
田中邦衛のオグリキャップの下りは圧巻。
久々に大江千里を見たが、善人感抜群で白衣が似合う。
また、中でもやはり主人公の教師役を演じた西田敏行は演技をしているように見えない程のハマりっぷりだった。
観る者を優しく温かい気持ちにさせるストーリーも素晴らしい人情映画。
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