アカデミー賞最多13部門ノミネート
作品・監督・主演男優・助演男優・撮影・編集・作曲賞受賞
長崎と広島に落とした原爆を作ったことで有名なアメリカの理論物理学者オッペンハイマーの半生を描いた作品。
冒頭から引き込まれ、上映時間3時間があっという間だった。
アカデミー賞受賞部門を見ると頷けるほど、全てがスバ抜けた芸術作品。
何て言うか考えさせられた。
当然だが、日本人として個人的には、長崎や広島がセリフに出てきたり、主人公の妄想（現実）で表現された丸焦げの被爆者の画像をスクリーンで見た時や原爆投下でアメリカ人たちが歓喜に満ちオッペンハイマーを賞賛するシーンは、複雑な気持ちになった。
（オッペンハイマー自身も複雑さを見せていたが）
才能ある女たらし…周囲から嫉妬や疑惑をもたれても仕方がない。
孤独な天才男の話だった。
にしても、オッペンハイマーの女性遍歴には驚かされた。
クリストファー・ノーラン監督の次回作も気になる。
