ダオ

極北の怪異/極北のナヌークのダオのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1922年にアメリカでつくられたロバート・フラハティ監督作品。イヌイットの文化・習俗を記録した映画史上最初のドキュメンタリー映画と説明されるもの。とはいえそれは……。

放送大学の『231オーディトリアム』はさすがですね。こういう映画を放送してくださる。イヌイットのナヌーク一家の物語なのかと思ったらナヌークさんってのは本名じゃないんだそうですよ。だからってもちろん役者のわけもなくって。

どうやら監督さんの熱意にうたれたかイヌイットの人たちも撮影に乗ってきたのかおたがいの化学反応を起こしてつくりあげていったようですね。なので正確なドキュメンタリーかというとどうなんだろうって点もあるらしい。が、ね、今から100年も前のイヌイットの映像が見られるってことが凄いってことです。

イグルーっていうんですかね雪で家をつくる様子が素晴らしい。セイウチの牙でつくったナイフを器用に使って硬くかつ空気を含んだ雪を切りとってハウスにするんですね。完成したかと思ったらひとつたりないものがあるってね、あるものを付け足すんですね。そこにあたしはグッときてしまいましたよ。知恵よねぇ。

蓄音機の場面はやりすぎよ!
ダオ

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