荒木一郎三枚目役向いてるけどカッコつけだからあまりやりたがらないんじゃないかと勝手にイメージ持ってるけどこの田宮二郎の完璧な二枚目役の前では三枚目に甘んじる感じかなと思って見てたけど最終的に食ったな〜。
弾き語ってるテイなのにオケついてるのはどうしても笑っちゃうな。
エピソードはありがちだなと思うけど桂さんとの大人の関係は良かった。

シネマヴェーラ渋谷の「歌手デビュー50周年記念 映画特集 荒木一郎の世界」の連続上映で観賞。1967の映画で、歌手・荒木一郎が放ったヒット曲「今夜は踊ろう」を軸にした歌謡映画。劇中で荒木は4曲ほどギターを抱えて歌うが、とくにヒロインの梓英子に冷たくされ、ひとり海辺で歌う「紅の渚」が印象的。

映画での荒木の役どころは、プレイボーイの田宮二郎の片腕となって動き回る純朴な学生の役。実は田宮に惚れている梓英子を、彼の指令でボディガードするうちに彼女に心を奪われるという純真な青年の役で、荒木の出演作では珍しく「不良」の雰囲気が微塵もない。スタジアムジャンパーを着こなしながら、田宮に従う荒木の姿はやや違和感もある。ただ演技は子役からのキャリアがあり、大スター田宮と正面から渡り合うしっかりとしたものだ。

実はこの映画、初見だと思っていたのだが、荒木一郎が公園のホットドック屋に現れるシーンで、猛烈な既視感に襲われ、公開当時に観ていた記憶が蘇った。とはいえディテールはすっかり覚えておらず、あらためて「不良」でない荒木一郎の姿を見て、実に新鮮な気持ちになった。荒木の映画出演作の中ではかなりの異色作品といってもいいかもしれない。

笠原良三の脚本を弓削太郎が監督した歌謡映画。大学の先輩、後輩の間柄で、恋やトラブルに体当たり、って感じかな。バーのマスター、田宮がママのバーが乗っ取られたから助けて、と相談を受ける。店の権利証がマクがフィン。