Inagaquilala

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念願だった「冒険者たち」の舞台、Fort Boyard(プロフィール画像)に行ってきた。この映画を初めて観た頃、よく登場人物に成りきって劇場を後にしていた。
観賞記録は、自らの備忘録として書いているので、参考程度に。基準値は3.5、それより上なら◯、それより下ならX、4.0以上はお薦めです。
ベストムービーは2016年公開のものからセレクト。

天使の入江(1963年製作の映画)

3.7

アンギャンはパリのエトワール広場から車で20分くらい。この作品の主人公のジャンは、勝った金で車(古い形のシトロエンだ)を買ったという同僚の甘言に誘われて、このアンギャンのカジノに出かける。最初は見様見>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.9

これも「ニューヨーク・タイムズ」が選んだ21世紀のベストフィルム25の第1位に輝いた「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)のポール・トーマス・アンダーソン(略してPTA)監督の作品。彼が「ブギ>>続きを読む

クロスファイアー・ハリケーン(2012年製作の映画)

3.6

ザ・ローリング・ストーンズそのものを素材とした映画は、古くはジャン=リュック・ゴダールが監督した「ワン・プラス・ワン」(1968年)、コンサート中に黒人青年が刺殺されるというオルタモントの悲劇をそのま>>続きを読む

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

4.0

驚いたのは、ニコラス・ウィンディング・レフンが、撮影中から「オンリー・ゴッド」は失敗作ではないかと発言するシーンだ。

「ドライヴ」(2011年)でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞して、一躍、世界に名前
>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.0

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)が、「ニューヨーク・タイムズ」が選んだ21世紀のベストフィルム25の第1位に選ばれたポール・トーマス・アンダーソン、略してPTAが、1997年に放った彼の>>続きを読む

リベンジ・リスト(2016年製作の映画)

3.8

邦題と作品紹介から察すると、妻を殺された男の復讐劇かと思いきや、この作品の面白さは、実は主人公のスタンリー(ジョン・トラボルタ)を助け、その目的を完遂させるかつての同僚デニス(クリストファー・メローニ>>続きを読む

夏の娘たち~ひめごと~(2017年製作の映画)

3.2

どうも、作品の良し悪しを語る前に、生理的に受け付けないようだ。つなぎだとか、間だとか、編集だとか、この監督の作品を評価する声は聞こえてくるが、自分としては、とにかく肌に合わない。棒立ちの演技、唐突な展>>続きを読む

砂の上の植物群(1964年製作の映画)

3.7

本編はモノクロなのだが、カラーで映されるパウル・クレーの絵のなかに挟み込まれるようなかたちで物語が進行していく。冒頭では原作小説の文章も文字として映される。前回の東京オリンピックが開催された1964年>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.9

ポール・トーマス・アンダーソン監督の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」が第1位に選ばれた、「ニューヨーク・タイムズ」が選んだ21世紀のベストフィルム25で、第16位にランクインされたスティーヴン・スピル>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.9

略して「キミスイ」。2016年の本屋大賞で第2位に輝いたベストセラーが、ついに映像化された。ベストセラーの映像化というと、素直でない自分は、すぐに身構えてしまうのだが、この作品はやや趣が違う。実によく>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.1

2017年の時点で、まことに気の早い話なのだが、かの「ニューヨーク・タイムズ」が選んだ21世紀のベストフィルム25本のなかで、第1位に選ばれた作品。まだ4半世紀も経っていない時期でのベストフィルムなの>>続きを読む

ボンジュール、アン(2016年製作の映画)

4.0

自分のような、フランスかぶれで、食べ物が好きで、旅行が趣味の人間には、これはまさに垂涎の作品だ。コート・ダ・ジュールのカンヌからパリまで、途中、名所旧蹟やレストランに立ち寄りながら、車でドライブする。>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

ニューヨークの「ヴィクトリアズ・シークレット」の路面店の前で、大排気量のバイクが倒れ転がっていく。どうやら何者かに追われているようだ。ライダーはすぐに態勢を立て直し、再びバイクに跨り疾走し始める。追っ>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.8

なにせ「プリズナーズ」、「複製された男」というドゥニ・ヴイルヌーブ監督の出世作に主演していたジェイク・ギレンホールである。直近では「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」や「オクジャ/okja」に出演>>続きを読む

ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

3.7

タイトルやポスターヴィジュアルから察するに、少女が主役の近未来SFかと思いきや、内容は完全に「ゾンビ」もの。観賞後、作品のホームページをのぞくと、<カズオ・イシグロmeetsウオーキング・デッド>と言>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.9

米林宏昌監督はこの作品で見事にスタジオジブリの軛から抜け出した。「借りぐらしのアリエッティ」、「思い出のマーニー」とスタジオジブリで監督した米林宏昌だが、今回の作品はスタジオジブリ退社後、初めて手がけ>>続きを読む

エンド・オブ・ザ・ワールド(2012年製作の映画)

3.6

世界に終わりが来るとしたら自分は何をするだろう。これは子供の頃からずっと折に触れて考えてきたことだ。自分の好物を思いっきり食べる。好きな映画を片っ端から観直す。これらはまだかわいいほうだが、もっといろ>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.1

ポン・ジュノ監督、また、やってくれた。前作「スノーピアサー」(2013年)以来の新作は、Netflixでの配信。もちろん月決めで視聴料は払っているのだが、感覚としてはポン・ジュノの最新作が、「タダ」で>>続きを読む

忍びの国(2017年製作の映画)

3.9

この作品は、戦国時代を舞台とした時代劇なのだが、これまでのそれらとは少々テーストが異なり、やや新しいタイプに属するものかもしれない。まず、なにより新鮮なのは、主演の大野智が演ずる伊賀忍者・無門の喋りだ>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.8

劇場をハシゴしてこの直前に観た作品が「マローダーズ 襲撃者」、奇しくも銀行強盗ものが続いたのだが、こちらはクライムミステリーではなく、クライムコメディ。作品のタッチはまったく異なるのだが、襲撃した銀行>>続きを読む

マローダーズ 襲撃者(2016年製作の映画)

3.8

この作品の監督、スティーヴン・C・ミラーのものは初めて観たのだが、とにかく映像のキレがいい。冒頭の銀行強盗のシーン、犯人たちはハイテク機器も使い手際よく犯行に及ぶのだが、スローな映像や素早いカットバッ>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.0

上映時間162分ということで、多少、寝落ちも覚悟して劇場に出かけたのだが、杞憂に終わった。このところ距離が遠のいていた、いたずら好きのちょっと変わった父親とキャリアウーマンの娘の新たな交流を描いた作品>>続きを読む

フィフティ・シェイズ・ダーカー(2017年製作の映画)

3.7

前作の「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」に比べて、物足りないものを感じた。ヒロインのアナスタシア役のダコタ・ジョンソンの妖艶な演技は確実に進化しているし、「売り」であるアナ(アナスタシア)とグレイ>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.9

戦争を描いた作品が苦手で、とくに戦闘シーンなどではすぐに欠伸が出てしまう自分としては、ある程度の覚悟を持って劇場へ赴いたのだが、意に反してこの作品の前半1時間は戦場の場面ではなく、主人公デズモンド・ド>>続きを読む

イイネ!イイネ!イイネ!(2017年製作の映画)

3.0

例えば「タイガー&ドラゴン」。圧倒的な物語性に支えられたクレイジーケンバンドのこの名曲に比べて、本作品の物語のチープさがまず気になる。幼馴染みの3人が大人になってからの交流譚がドラマの中心となるのだが>>続きを読む

おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)

4.0

まず驚くのは、身長182cmのジャン・デュジャルダンが、身長136cmの主人公アレクサンドルを演じていることだ。相手役のディアーヌを演じるビルジニー・エフィラの身長は175cm、身長差、約40cmのカ>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

最初のカットは遥か上空から撮った海の映像だ。何なのかよくわからない映像として飛び込んでくるが、その中に小さなカモメを認めて、それが波立った海だということに気づく。次のカットは陽光降り注ぐカリフォルニア>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

4.1

自分的には、とにかくその撮影手法に驚かされた「人生タクシー」に次ぐ、今年2本目のイラン映画。こちらはオーソドックスな演出で、亀裂の入った夫婦関係を丹念に描いていくサスペンスドラマだ。第89回アカデミー>>続きを読む

TOKYOデシベル(2017年製作の映画)

3.8

意外だったのは、これは盗聴をテーマにした作品なのだ。主人公の宙也は大学で「東京の音の地図をつくる」という研究をしている。SOPHIAの松岡充が演じるこの主人公が、研究のために東京のいろいろな場所で音を>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.6

作品のタイトルともなっている「パトリオット・デイ(Patriots Day)」とは、日本語で言えば「愛国者の日」。アメリカのマサチューセッツ州、メイン州、ウィスコンシン州の3州で、4月第3月曜日に制定>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.7

機会に恵まれず、マーベル・スタジオの作品にはこれまであまり馴染みがなく、「X-MEN」シリーズも「ウルヴァリン」前2作も観たことはなかったのだが、そんな自分でもこの作品は十分に楽しめるものとなっている>>続きを読む

吉田類の「今宵、ほろ酔い酒場で」(2017年製作の映画)

4.0

「酒場詩人」吉田類をフィーチヤーした、3つの物語からなるオムニバス作品。吉田類は作品に登場する3軒の酒場への案内人をつとめる他、3番目の物語では主役も演じている。

酒場をめぐるそれぞれの人間模様が描
>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.6

「SR サイタマノラッパー」の入江悠監督がメガホンをとる、「ジョーカー・ゲーム」に続くメジャー作品ということで劇場に足を運ぶ。「ジョーカー・ゲーム」は、原作小説も話題作であり、かつ監督としても初めての>>続きを読む

(2017年製作の映画)

4.0

河瀬直美監督の作品に出演する役者はかなり繊細な仕事を要求される。画面いっぱいに顔のアップを撮るからだ。この作品でも冒頭のシーンからヒロイン役の水崎綾女と視力を失いつつあるカメラマンの永瀬正敏の顔のアッ>>続きを読む

ボブ・ディラン 我が道は変る 1961-1965 フォークの時代(2015年製作の映画)

3.8

2015年にイギリスで製作されたこの作品、まさかボブ・ディランのノーベル文学賞を予想していたわけではなかろうが、実にタイムリーな作品であることは確かだ。同じディランのドキュメンタリー作品「ドント・ルッ>>続きを読む

ドント・ルック・バック(1967年製作の映画)

3.8

この作品の冒頭を飾る、ボブ・ディランが自作の「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の曲に合わせて、紙に書いた歌詞の断片を次々と投げ捨てていくという映像は、いまは当たり前となったミュージック・ビデオ>>続きを読む

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