Inagaquilalaさんの映画レビュー・感想・評価

Inagaquilala

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プロフィール画像は「冒険者たち」の舞台、Fort Boyardに出かけたときに撮影したもの。
観賞記録は、自らの備忘録として書いているので、参考程度に。基準値は3.5、それより上なら◯、それより下ならX、4.0以上はお薦め。
2018年は年間観賞作品290本。ベストムービーも2018年日本公開作品の中から。

映画(1002)
ドラマ(1)

まったく同じ3人の他人(2018年製作の映画)

3.9

東京国際映画祭のワールド・フォーカス上映作品。それぞれが養子となり、他人として育った3つ子が、数奇な運命に導かれて、出会う。この実際に起こった驚きの奇跡を追ったドキュメンタリー。3人の出会いの経緯から>>続きを読む

トゥー・ダスト(2018年製作の映画)

3.3

東京国際映画祭ワールド・フォーカス上映作品。妻を失った主人公が、埋葬された遺体がどのように土に還っていくのかという疑問を抱き、市民大学の生物の教師に質問する。うまく答えられない教師は、主人公の問いかけ>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.1

東京国際映画祭コンペティション作品。日本からはこの作品と阪本順治監督の「半世界」がコンペティション部門に出品されたが、観客賞は、例年、邦画がとることが多い。去年は大九明子監督の「勝手にふるえてろ」が観>>続きを読む

ヒズ・マスターズ・ヴォイス(2018年製作の映画)

3.4

東京国際映画祭コンペティション作品。ハンガリー、ブダペスト生まれのパールフィ・ジョルジ監督の異色作。ハンガリーで暮らす主人公は、アメリカの起きた事故のドキュメンタリーで、かつて共産主義政権下のハンガリ>>続きを読む

キャラメル(2007年製作の映画)

4.0

「判決、ふたつの希望」に触発され、また、知人からの強力な勧めで観ることになった2007年のレバノン映画。ベイルートにある美容室が舞台のグランドホテル形式の作品。美容室に働く女性たちと店にやってくる人々>>続きを読む

大いなる闇の日々(2018年製作の映画)

3.3

捕東京国際映画祭コンペティション作品。監督のマキシム・ジルーはカナダのフランス語圏であるモントリオールの出身だが、この作品は20世紀前半のアメリカ西部が舞台。徴兵を忌避して、チャツプリンのモノマネをし>>続きを読む

プロジェクト・グーテンベルク(2018年製作の映画)

4.2

東京国際映画祭のワールド・フォーカスで上映。おそらく、この映画祭でもいちばん観客の期待を集めた作品だったのではないか。かなり席を確保するのには苦労した。「インファナル・アフェア」シリーズの脚本家として>>続きを読む

氷の季節(2018年製作の映画)

3.6

東京国際映画祭コンペティション作品。19世紀のデンマークの寒村を舞台にした作品。タイトル通り、暗く冷たい世界が描かれていく。監督はデンマーク生まれのマイケル・ノアー。北ヨーロツパを中心に広がったドグマ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

監督のブライアン・シンガーが、完成直前に、キャストやスタッフとの意見の相違から降板したという話は聞いていたが、逆にそれが功を奏したようにも思う。ひねりのないストーリー構成は、もはや「ユージュアル・サス>>続きを読む

シレンズ・コール(2018年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭コンペティション作品。自分的には「テルアビブ・オン・ファイアー」と並ぶベストムービーのひとつ。トルコ映画。イスタンブールの街を、カフカの小説のように抜け出せずにいる主人公の彷徨が描かれる>>続きを読む

カンボジアの失われたロックンロール(2014年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭、CROSSCUT ASIAでの上映。タイトルの通り、クメール・ルージュ以前のカンボジアの音楽事情を描いた作品なのだが、音楽映画というよりも、極めて政治的な作品としても観ることができる。>>続きを読む

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.1

東京国際映画祭のコンペティション作品。自分が観たコンペティション作品の中では、一、二を争う好きな作品だ。イスラエルのテルアビブに住むパレスチナ人の主人公が、ひょんなことからパレスチナでつくる人気ドラマ>>続きを読む

彼ら(2018年製作の映画)

4.1

東京国際映画祭の「ワールド・フォーカス」としての上映。パオロ・ソレンティーノ監督の、このところの一連の作品の集大成かと思うような作品。主演はもちろん、ソレンティーノ作品の常連であるトニ・セルヴィッロ。>>続きを読む

三人の夫(2018年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。「メイド・イン・ホンコン」(1997年)のフルーツ・チャン監督の問題作。性欲を抑えきれない主人公のシウムイ。持て余した父親は、老漁夫に彼女を嫁がせるが、2人>>続きを読む

翳りゆく父(2018年製作の映画)

3.4

東京国際映画祭コンペティション部門の出品作。ブラジルのガブリエラ・アマラウ・アウメイダ監督の作品。このところキレの良い作品を多数輩出しているブラジル映画だが、この作品は、やや趣が異なる。ホラー的要素を>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト ラストステージ(2017年製作の映画)

3.5

「ピッチ・パーフェクト」の第3作で、完結編。実は、第1作も第2作も観ておらず、この作品がシリーズ初観賞。とはいえ、過去の経緯も劇中でわかるようになっていて、まったく物語的には戸惑うところはなかった。そ>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.9

東京国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞した作品。やはり賞にふさわしい素晴らしい作品だ。パリを舞台に、モラトリアムな状態にいる青年ダヴィッドと、テロ事件で母を失った少女アマンダの交流の物語>>続きを読む

堕ちた希望(2018年製作の映画)

3.6

東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。冒頭の映像が印象的だ。溺れて船に引き上げられる女性が、まるで空中に浮いているように見える。実は、網ですくっているということがわかるが、このファーストシーンが>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.4

いきなり加瀬亮扮する鈴木家の引きこもり長男の自殺から物語は始まる。タイトルにある「嘘」とは、その死を目撃したことで、記憶を失ってしまった母に、長男は生きていると思わせる他の家族によってつくられる偽のス>>続きを読む

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

3.7

全編パソコンの画面で物語が進行する「search/サーチ」の元になったような作品。バソコンのチャットの中に突然侵入してきた謎の人物をめぐって、パソコンを見ている高校生たちを映しながら、自殺した旧友の死>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.5

小説「フランケンシュタイン」を執筆したイギリスの女性作家メアリー・シェリーの半生を描いた作品。「少女は自転車にのって」で、第86回アカデミー外国語映画賞にノミネートされたサウジアラビア出身の女性監督ハ>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

4.0

「ジェイソン・ボーン」シリーズで名前を知られるポール・グリーングラス監督だが、もともとはジャーナリストやノンフィクション作家として活躍していた経歴もあり、エンターテインメントとはいえ、その作品にはつね>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.7

最新作の「アンダー・ザ・シルバーレイク」で、不思議なロサンゼルスの、文字通り、アンダーワールドを美しくサスペンスフルに描いたデビッド・ロバート・ミッチェル監督の出世作。未見だったが、クエンティン・タラ>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.5

IQが飛び抜けており、ハーバード大学を飛び級で卒業したが、コミュニケーション能力ゼロというヒロイン。エリートゆえの悩みか、コミュニケーション能力に欠け、仕事もせず、友人もなく、毎日をモラトリアムのよう>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.2

山内マリコさんの小説の映画化。同著者の「アズミ・ハルコは行方不明」(松居大悟監督)はエッジの効いた素晴らしい作品だったが、残念ながら、この作品は監督とのマッチングがうまくいっていなような気がした。この>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.3

言わずと知れた20世紀のSF映画の名作。今回IMAX上映ということで劇場に駆けつける。まだSFX技術などない時代に、よくこれだけの迫力ある映像をつくりあげたと、監督のスタンリー・キューブリックの完全主>>続きを読む

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.5

村上春樹作品の映像化は、なかなか難しいと言われている。これまでの映像化作品で記憶に残るのは、彼のデビュー作を大森一樹監督が映画化した「風の歌を聴け」(1981年)、同名の短編を市川準監督がメガホンを取>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

3.7

冒頭の、誰もがヒラリー・クリントンの大統領当選を予想していて、いざ蓋を開けてみるとトランプ候補の優勢が伝えられていくシーン。いつものマイケル・ムーア独特のおちょくりでコラージュしているのだが、なかなか>>続きを読む

覚悟はいいかそこの女子。(2018年製作の映画)

3.5

濱口竜介監督の「寝ても覚めても」でヒロインを演じていた唐田えりかが、なんと高校生役を演じている作品。「寝ても覚めても」を観ている人間にとっては、どうにもその落差がうまく認識できない。作品は、椎葉ナナ原>>続きを読む

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

3.6

フランスのブルゴーニュ地方を舞台に、ワイナリーを経営する家に育った長男、長女、次男の3人の生き方を描いたファミリードラマ。世界を見るために家を飛び出した長男、ワイナリーを継いだ長女、近隣の有力ワイナリ>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.7

タイトルは「にちにちこれこうじつ」と読むらしい。監督は大森立嗣、「さよなら渓谷」(2013年)や「光」(2017年)を撮った監督とは思えない、静かで淡々とした作品だ。エッセイストの森下典子が、半世紀に>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.9

観る人によって評価が真っぷたつに割れる作品だと思うが、自分は好きな作品だ。多分に幻想的な場面や夢のシーンが登場するので、それらを合理的に繋ぎ合わせようとすると困惑が広がると思う。あえて、ここは次々の繰>>続きを読む

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

3.7

原作は、世界24カ国で翻訳されているベストセラーのノンフィクション(「Far From The Tree: Parents, Children and the Search for Identity」>>続きを読む

タンジェリン(2015年製作の映画)

4.0

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(2018年)のショーン・ベイカー監督が、ひとつ前に撮った作品。全編、iPhone5Sに特殊レンズを装着して撮影した異色作。2017年の公開時に、観逃していたのだ>>続きを読む

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