Inagaquilalaさんの映画レビュー・感想・評価

Inagaquilala

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念願だった「冒険者たち」の舞台、Fort Boyard(プロフィール画像)に行ってきた。この作品を初めて観た頃、よく登場人物に成りきって劇場を後にしていた。
観賞記録は、自らの備忘録として書いているので、参考程度に。基準値は3.5、それより上なら◯、それより下ならX、4.0以上はお薦めです。
ベストムービーは2017年公開のものからセレクト。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

仕立屋の息子が富豪の娘に恋をする。彼は自分の意志を貫き、長じて娘の両親の反対を押し切り、彼女と結婚し新しい生活を始める。ラブストーリーのような形をとってはいるが、見どころはそこではない。ミュージカル作>>続きを読む

アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

4.1

「ヒャッハー!」シリーズ(日本で勝手につけたタイトルなのであまり使いたくはないが、とりあえずわかりやすいので)のフィリップ・ラショーが監督、脚本、主演を務めた最新作。これまでの「世界の果てまでヒャッハ>>続きを読む

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.6

原作へのリスペクのためか、物語の展開や登場人物の台詞などは、ほとんどそのまま踏襲されている。岡崎京子さんの同名コミックが最初に発表されたのは1993年、いまから25年前のことであるから、「そのまま」に>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

4.0

不思議な作品だ。予告篇やポスタービジュアルからは予想もつかない哲学的な会話も含んだ思索に富んだヒューマンドラマだ。とくに主人公でもある難民キャンプで働く医師シュテルンが語る神についての言葉は印象的だっ>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

3.3

なにしろいきなり演歌がかかる。海のなかに立つ鳥居。日本の地方の港町。男が歩いて行き、一軒の居酒屋に入る。迎える和服姿の女将と従業員の女性。男はカウンターに座り、女将と映画のワンシーンの話を始める。昔の>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.9

この監督はどうやら人を驚かせるシーンと俯瞰のショットが好みらしい。冒頭、タイトルバックの前に田舎道を遠くから直線でとらえる引きのショットが現れる。なかなか構図の決まった美しい絵なのでいきなり引き込まれ>>続きを読む

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

3.9

「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督が2008年に初めて撮った長編作品。脚本も監督自身で、第81回のアカデミー賞で脚本賞にノミネートされた。しかし、それだけのことはある、よくよく考え抜か>>続きを読む

不能犯(2018年製作の映画)

2.9

「不能犯」とは、思い込みやマインドコントロールで人を殺すため、実際には犯罪としては証明できないので、そう呼ばれるらしい。この作品の中心人物はまさに「不能犯」で、その目で覗き込むだけで、その人間に幻視を>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.1

邦題は「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」だが、原題は「The Post」。「Post」とは、もちろん、この作品の舞台となった「ワシントン・ポスト」。のちにボブ・ウッドワードとカール・バーンスタイ>>続きを読む

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.0

今年のアカデミー賞の有力候補である「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督が、2012年につくったクライム・サスペンス作品。長編第1作目の「ヒットマンズ・レクイエム」(2008年)で、アカデ>>続きを読む

スリープレス・ナイト(2017年製作の映画)

3.6

ラスベガスが舞台の作品は必ず観ることにしている。それはあの街自体が映画のセットのように虚構の場所であり、そこで繰り広げられドラマは、もとより非日常の世界へと突出した作品となりうるからだ。最近では、「ジ>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

4.0

三島由紀夫原作の「美しい星」がやや期待はずれだった吉田大八監督の最新作。原作の重みかキャステイングの失敗か、前作「美しい星」では、いつもの吉田大八風の才気あふれる物語的展開が見られなかったが、この山上>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

どうも、「先の読めない展開」というのが、この作品の売りらしいのだが、まったくそのとおり。町外れの街道に立つ3枚のビルボード。<娘はレイプで焼き殺された>、<まだ犯人は捕まっていない>、<警察署長は何を>>続きを読む

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

4.0

いきなりキャロル・キングの「イッツ・トゥー・レイト」に乗せて、走る車の映像が映される。何が遅すぎたのかは、車を運転する男性が家にもどってわかるのだが、このオープニングといい、自分には馴染み深い60年代>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.9

2008年、イラクの地雷除去を題材とした作品「ハート・ロッカー」で、女性としては初めてアカデミー賞監督賞に輝いたキャスリン・ビグロー待望の最新作品。1967年の「デトロイト暴動」を舞台にしたもので、5>>続きを読む

ジャコメッティ 最後の肖像(2017年製作の映画)

3.7

ジャコメッティと言えば、あのやせ細った針金のような人間の彫刻で有名だが、実は画家としても数々の作品を残している。この作品は、そのジャコメッティが描いた最後の肖像画にまつわるエピソードを映画化したもので>>続きを読む

ベロニカとの記憶(2015年製作の映画)

4.0

この作品の監督は、インド映画「めぐり逢わせのお弁当」で長編デビューしたリテーシュ・バトラ監督なのだが、実は、この第2作目の「ベロニカの記憶」の後にNetflixオリジナル作品としてつくられた「夜が明け>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.8

9年で9回、死にかけた少年の物語だが、はっきり言って、難病ものなどではなく、歴としたミステリーだ。実は、観ていくうちに、少年の「謎」の在り処に気づいてしまったのだが、それは、作品のヒロインでもある少年>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.6

作品を紹介するキャッチで、「ディザスターの幕の内弁当」というものがあったが、まさに局地的寒気あり、地面を焦がす熱波あり、岩石のような雹あり、街を呑み込む大津波ありと、天変地異の場面はバリエーションを変>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.5

第1作でアマゾンの奥地からロンドンにやってきたパディントン。今回はその故郷での話も少し登場するのだが、ほとんどがロンドンにすっかり馴染んだパディントンの話。前回とは違ってすっかりプラウン一家とも馴染ん>>続きを読む

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.8

なかなかよく練られた台湾発のサスペンスミステリー。主人公の新聞記者が、中古で買った車の元の持ち主が、9年前に自分も現場を目撃したかつての交通事故の被害者であったことから、因縁に満ちた事件に巻き込まれて>>続きを読む

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.0

とにかく登場する人物は誰もがよい人ばかりだ。作品では、開始早々、主人公に困難が降りかかる。それは先天性の病により、視力が5%までに落ちてしまうというものだ。そのため、作品のなかでは主人公視点のぼやけた>>続きを読む

悪と仮面のルール(2017年製作の映画)

3.3

海外でも高い評価を得た芥川賞作家・中村文則の同名サスペンス小説の映像化だ。原作の流れを汲んでか、冒頭からやや哲学問答的な会話劇が展開される。この傾向は、その後も随所に見られ、純文学出身の作家が書いたサ>>続きを読む

女の一生(2016年製作の映画)

3.7

なかなか野心的な作品だ。但し、その実現しようとしていることが、この原作に合致しているかどうかは、正直、判断を留保したい。原作は、フランスのギイ・ド・モーパッサンが1883年に発表した小説で、原題が「U>>続きを読む

伊藤くん A to E(2017年製作の映画)

3.4

廣木隆一監督はワンショットの長回しを得意としているが、この作品でもそれは健在で、伊藤くんが付き合う4人の女性との逢瀬には、それぞれ印象的な長回しのシーンが用意されている。Bの女性の場合は坂道を上って公>>続きを読む

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2017年製作の映画)

3.8

リュック・ベッソンの原案、脚本、製作のアクションアドベンチャーということで、実にエンタテインメントとして良くできた作品となっている。とくに前半部分のバトル部分のショット切り替わりのリズム感の良さ、意外>>続きを読む

ザ・ビートルズ: 50年後のサージェント・ペパーズ(2017年製作の映画)

4.0

「世界初のコンセプト・アルバム」と呼ばれるロック史を代表する金字塔「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の発売50周年を記念して、2017年に製作されたドキュメンタリー作品。原題>>続きを読む

ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド(2011年製作の映画)

3.8

2001年に58歳で他界したザ・ビートルズのジョージ・ハリスンの生涯を追った、マーティン・スコセッシ監督2011年のドキュメンタリー。スコセッシ監督はザ・バンドの解散ライブを記録した「ラスト・ワルツ」>>続きを読む

レディ・ガイ(2016年製作の映画)

3.2

タイトルと宣伝ビジュアルではまったく観る気が起きなかったのだが、信用できる知人に勧められたので劇場へ。男性から女性へと性転換させられた殺し屋の話、なるほど設定は何やら面白そう。監督の名前を確認したら、>>続きを読む

嘘八百(2017年製作の映画)

3.8

監督・武正晴、脚本・足立紳、「百円の恋」のコンビがどんな作品をつくったのだろうと興味津々で劇場に足を運んだが、期待にたがわぬ、映画の面白さが隅々にまで生かされた、かなり楽しめるコメディだった。とくに中>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

好きだな「キングスマン」。たぶんこのシリーズは同じイギリス製のスパイアクションである「007」をめざしている。シリーズ第2作目であるこの作品にはとくにそれを感じた。前作にあった主人公の成長物語的要素は>>続きを読む

オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

3.4

25歳でこの世を去ったヒップホップ界のスーパースター、2PACの反骨の人生を描いた伝記的作品。あくまでもドラマ仕立てではあるが、ほとんど事実に基づいてつくれられているとは思われる。気になったのは、中盤>>続きを読む

謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス(2016年製作の映画)

3.7

ヒエロニムス・ボスは1450年頃に生まれ、1516年に没したオランダのフランドル派の画家だが、その生年が明らかになっていないように、とにかく謎に包まれた人物らしい。このドキュメンタリー作品では、そのヒ>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.5

新しい年の1本目は、この気分も上がりそうなインドのアクション巨編。確かに、これでもかというくらいに盛り上げる歌と踊りは圧倒的なのだが、何故かそれゆえにイマイチ物語には没入できなかった。それはたぶん回想>>続きを読む

映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活(2017年製作の映画)

3.5

観るべき作品がなくなってしまったのと、上映スケジュールとの関係で、記念すべき年間映画鑑賞500本目は普段はあまり観ることのないアニメーションになってしまった。年末年始のラインナップは子供や家族向けが多>>続きを読む

でーれーガールズ(2015年製作の映画)

4.0

「勝手にふるえてろ」の大九明子監督の2015年の作品。原作は原田マハさんの同名小説。「勝手にふるえてろ」と同じく、登場人物が生き生きと作品のなかを動き回る。「勝手にふるえてろ」と同じく、大九監督は登場>>続きを読む

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