Inagaquilalaさんの映画レビュー・感想・評価

Inagaquilala

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念願だった「冒険者たち」の舞台、Fort Boyard(プロフィール画像)に行ってきた。この映画を初めて観た頃、よく登場人物に成りきって劇場を後にしていた。
観賞記録は、自らの備忘録として書いているので、参考程度に。基準値は3.5、それより上なら◯、それより下ならX、4.0以上はお薦めです。
ベストムービーは2016年公開のものからセレクト。

幸せになるための5秒間(2014年製作の映画)

3.6

大晦日の夜、飛び降りの名所であるロンドンのビルの屋上で、偶然出くわした自殺志願の男女4人。自分と同じ志向を抱えた人間を見ると、その気持ちが萎えるのか、お互いバレンタインまでは自殺を思い止まるという誓約>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.4

間違いなく、今年観た邦画の中でNo.1の作品。ラストまで持続する緊張感、巧みに張りめぐらされた伏線、それらをきっちりと回収するのではなく観る側に委ねるという大胆な構造、「三度目」という意味深なタイトル>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.0

宇宙を舞台にした物語のメリットは、言うまでもなく地球上のルールに縛られない、どんな状況を描いてもいい、何を登場させてもよいという点である。当然、観る側もそれを期待する。「エイリアン」シリーズの、胸の鼓>>続きを読む

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

3.2

たぶん引退前後の彼女の発言から察するに、清水富美加はこの作品に出演したことが引き金となり芸能界からの引退を決意したのではないかと思われる。人を喰うことでしか生きられない「喰種(グール)」を演じた清水だ>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.0

「ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で観賞。個人映画とコマーシャルフィルムの世界で活躍していた大林宣彦監督が、1977年、初めて手がけた劇場用映画で、ポスターにもきちんと丸い東宝マーク>>続きを読む

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.7

内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」をリメイクした韓国映画。例の役者と殺し屋が入れ替わる銭湯の場面は、そのままのシチュエーションで描かれている。韓国にも日本の銭湯にあたる施設があるのには驚いた。

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西遊記2~妖怪の逆襲~(2017年製作の映画)

3.1

チャウ・シンチー(周星馳)が監督した「西遊記 はじまりのはじまり」の続編。「人魚姫」では奇抜な発想で驚きの作品を世に送り出したが、この第2弾では、製作と脚本に退き、監督は「香港のスピルバーグ」と呼ばれ>>続きを読む

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.0

今年公開された「キングコング 髑髏島の巨神」のジョーダン・ボート=ロバーツ監督がこんな素敵な作品を撮っていたとは。両作品とも「森」が舞台になっているとはいえ、ちょっとびっくり。この作品は2013年にジ>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

4.0

「冒険者たち」と同じフランソワ・ド・ルーベの音楽に乗り、幸せそうな3人家族のサイクリングの映像から作品は始まる。母と娘に後ろから追いついていく父。3人の自転車が揃うとストップモーションがかかり、タイト>>続きを読む

野ゆき山ゆき海べゆき(1986年製作の映画)

4.1

「ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で観賞。大林監督にとっては、「転校生」(1982年)、「時をかける少女」(1983年)、「さびしんぼう」(1985年)の尾道三部作の後の、1986年>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.8

太陽照りつける乾いた土地の真ん中でのほとんどワンシチュエーションのドラマ。登場人物も、姿の見えないスナイパーに対するアメリカ兵のアイザックとマシューズふたりだけ。彼らを狙うスナイパーは最後まで、はっき>>続きを読む

ふたり(1991年製作の映画)

3.6

「ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で、「あした」(1995年)とのカップリングで観賞。どうしても「あした」と比較してしまうと、どうもこちらの作品は物足りない。もちろん登場人物が「あし>>続きを読む

あした(1995年製作の映画)

4.1

「新作『花筐/HANAGATAMI』完成記念! ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で観賞。出演者に知人がいたため、確か現地でのロケを見学に、尾道の対岸にある向島まで出かけた記憶があるの>>続きを読む

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

3.4

南フランスのコート・ダ・ジュールで女性たちに囲まれて気ままな生活を送っていた主人公サミュエル(オマール・シー)の前に、突然赤ん坊を抱えた女性クリスティンが現れる。彼女は「これはあなたとの子供です」と言>>続きを読む

ナインイレヴン 運命を分けた日(2017年製作の映画)

3.2

タイトルからもわかる通り、2001年9月11日に起きた、ニューヨークのワールド・トレード・センターで起きたテロ事件を題材とした作品。北棟の38階付近のエレベーターの閉じ込められた5人の脱出劇だ。離婚の>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

スーパーマーケットで買い物かごを提げる半裸の女性のビジュアルが印象的だった「フローズン・タイム」(2006年)のショーン・エリス監督が手がけた第二次世界大戦を舞台にした映画。元々ファッション誌のフォト>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.2

最近観た、同じくベトナムを舞台にした作品「草原に黄色い花を見つける」に触発され、ひさしぶりに再観賞。なんだろう、この瑞々しさは。とにかく監督のトラン・アン・ユンのつくりだした映像世界にどっぷりと引き込>>続きを読む

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(2017年製作の映画)

4.0

それにしても、ひどい副題だ。ウイットもシャレもかけらもない。かといって内容をストレートに表すタイトルでもない。明らかにこの作品への理解に欠けるタイトルだ。ブラッド・ピットの映画製作会社であるプランBと>>続きを読む

トリガール!(2017年製作の映画)

3.9

この作品は思わぬ収穫だった。マイ観賞リストには入っていなかったが、旅先の佐世保のシネコンで、空いた時間のスケジュールでは唯一この作品だけが未見だったので、観賞。かなりきちんとつくられた作品であることは>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.1

現代アメリカで最も重要な映画監督のひとり、「PTA」ことポール・トーマス・アンダーソンが、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)から5年ぶりにメガホンを取った作品。第69回ベネチア国際映画祭で>>続きを読む

スキップ・トレース(2015年製作の映画)

3.5

シネフィル派の自分としては、ジャッキー・チェンの作品はほとんど観たことがないのだけれど、ちょうど空いた時間のその場所で、絶妙なタイムスケジュールで上映されるこの作品があったのだ。全盛期のジャッキー・チ>>続きを読む

ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

4.0

近年のアメリカ映画界において彼ほど俳優や監督たちからリスペクトを受けている人間はあまりいない。カンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭のすべてで監督賞に輝いた「PTA」ことポール・トーマス・アンダーソン>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.8

「出会う男すべてを狂わせるガール」を演じる水原希子が圧倒的にいい。デビュー作の「ノルウェイの森」(2010年)のときは、まったく演技どころではないなと思ったが、あれから7年、すっかり演技のコツを身につ>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

3.3

「スパイダーマン」シリーズはこれまでほとんどスルーしていたので、これが3代目のスパイダーマンということは、作品紹介であらためて知った。1代目がサム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン>>続きを読む

スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.6

この作品の浅野温子は見事に輝いている。もしかしたら、この作品が彼女のベスト・ムービーかもしれない。監督が藤田敏八で、脚本が内田栄一。マイ・フェヴァリット・ムービーのひとつである秋吉久美子主演の「妹」と>>続きを読む

イルマーレ(2006年製作の映画)

3.6

先日、Netflixで観たジョン・キューザック主演の作品「ノー・アニマルズ」の監督アレハンドロ・アグレスティの前作。前作といっても10年前のもので、この間の作品を日本で観る機会がないだけのことかもしれ>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

宇宙人にからだを乗っ取られた夫は、以前より優しくなっていた。夫婦役を演じる松田龍平の怪演と長澤まさみの好演が光る。フランスで撮った前作「タゲレオタイプの女」で進化を遂げた黒沢清監督が、さらに新境地を開>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.3

クリストファー・ノーラン監督なので、ただの戦争映画ではないとは予想していたが、やはりその期待を裏切らぬ快心作。3つの物語の時間軸を巧みに配置して、1本にまとめあげた戦場からの脱出劇。さすがクリストファ>>続きを読む

マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

4.1

作品の中の登場人物の何人かは(たぶん3人だと思う)、「幻影」を見る。見舞いに行った直後に死んだ少女だったり、焼死した母親だったり、すでにこの世にはいないはずの人間が、登場人物の視線の中に現れる。「幻影>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.4

まずバスの運転手をしながら詩を書くというパターソンという男の履歴に興味を持った。職業と趣味のミスマッチが気になったからだ。そして毎朝同じ時間に一緒のベッドで目覚めるこの夫婦の馴れ初めにも。妻のローラは>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

被害者も加害者もないという設定は嫌いではない。とくに男女の愛憎の場合、黒白つけるのは無粋の極致。今年、78歳の監督のポール・ヴァーホーヴェンは、そのあたりしっかりと心得ているのだろう。しかも、舞台はパ>>続きを読む

(1974年製作の映画)

4.3

新文芸坐の「没後20年 藤田敏八 あの夏の光と影は〜20年目の八月」で観賞。監督の藤田敏八が脚本の内田栄一と組んだ作品は全部で5作品あると思うが、その中で、これはベストマッチングと言ってもよい作品。物>>続きを読む

赤ちょうちん(1974年製作の映画)

3.8

新文芸坐の「没後20年 藤田敏八 あの夏の光と影は〜20年目の八月」で観賞。この期間に上映される14作品の中で、唯一、<東京国立近代美術館フィルムセンター提供作品>とあったので、映画会社にももうフィル>>続きを読む

関ヶ原(2017年製作の映画)

3.4

アイディアもオリジナリティも感じられない合戦シーンがこの作品をダメにしている。監督は「日本のいちばん長い日」で、歴史的群像劇を小気味よく演出した原田眞人監督。この作品にも関ヶ原の合戦をめぐる武将たちの>>続きを読む

RE:BORN(2015年製作の映画)

3.6

物語途中から長々と続くアクションシーンがこの作品の売りなのだろう。敵の本拠地に侵入するため、主人公たち3人は山を登っていく。樹木の間に配された一個中隊といくつかの小隊。それらの熟練兵士たちを相手に、主>>続きを読む

コン・ティキ(2012年製作の映画)

3.7

シリーズ最新作の「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」の監督に起用されたノルウェー人の監督コンビ、ヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリが世界に認められるきっかけとなった作品。

もちろんノ
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