Inagaquilalaさんの映画レビュー・感想・評価

Inagaquilala

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裏アカ(2020年製作の映画)

3.5

「火口のふたり」(2019年)を観て以来、気になっている女優の1人、瀧内公美の主演作品。「火口のふたり」では、結婚を控えて昔の恋人と会い、ひと夜の情事に身を焦がすという難役を、ニュアンス濃く演じていた>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.7

これも「パーム・スプリングス」から触発されて観たタイムループを扱った作品。タイムループを繰り返すのは、お天気キャスターの主人公(ビル・マーレイ)だけなのだが、何度も繰り返される、入念につくり込まれたル>>続きを読む

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.4

山本英夫の同名コミックを綾野剛主演、清水崇監督で実写映画化した作品。理由があって西新宿でホームレスのような車上生活を送る主人公を綾野が演じているが、その主人公に、頭蓋骨に穴を開け、隠されている脳の力を>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.1

「鉄腕アトム」と「鉄人28号」で育ったのに、ある時期から、一切コミックやアニメから遠ざかってしまった。したがって、この1984年に公開された日本のアニメ作品の金字塔も、ようやく観賞するという次第だ。ア>>続きを読む

シャンハイ(2010年製作の映画)

3.6

この作品でアメリカの諜報部員を演じるジョン・キューザックが、「007」シリーズのジェームズ・ボンドを演じたら、きっと初代のショーン・コネリーばりの愛嬌あるスパイが誕生していたに違いないと、観ていて思っ>>続きを読む

リボルバー(2005年製作の映画)

3.8

いろいろネットの書き込みを読むと、「難解」、「夢落ち」、「観るのを途中でやめた」など、どちらかというと「負」の感想を多く見かけるが、自分としては、とてもおもしろく観た。いつものガイ・リッチー監督らしい>>続きを読む

彼女(2021年製作の映画)

3.7

タクシーから降り立つ主人公(水原希子)。地下のバーへと入っていく彼女をカメラは追いかける。ちょっとブルーがかった色調が雰囲気を醸し出す。ワンショットで、彼女がバーのカウンターに座りウォッカを2杯頼むと>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.0

これはかなり拾い物の作品だった。惜しくも昨年亡くなったチャドウィック・ボーズマンが主演したクライムミステリーで、かなりクオリティの高い作品に仕上がっていた。タイトルはマンハッタン島にかかる橋の数を表し>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.8

このシリーズには、毎回、時事的なトピカルな話題が盛り込まれるのだが、今回の劇場版24作目には、世界初の真空超伝導リニア超特急が登場する。しかも、明らかにオリンピックを模したと思われる「WSG (ワール>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

3.9

主な舞台がフランスのマルセイユであるにもかかわらず、アメリカでも評価の高かった「未来を乗り換えた男」(2019年)のクリスティアン・ペッツォルトが監督・脚本を手がけた作品。前作と同じドイツとフランスの>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.7

まず、これだけのストップモーションアニメを、ほとんど独りで7年間をかけてつくりあげた堀貴秀監督に敬意を表したい。特に作品で描かれる地球の地下につくられたディストピアの映像はなかなかのクオリテイ。モント>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

日本映画界にあって、長編映画デビュー作の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007年)以来、「桐島、部活やめるってよ」(2012年)、「紙の月」(2014年)など、コンスタントにクオリティの高い作品>>続きを読む

過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

3.8

「アレ、ブレ、ボケ」の路上写真家、森山大道に迫ったドキュメンタリー映画。1938年生まれ、今年の11月で83歳になる国際的にも評価の高い森山が、1968年に発表したデビュー写真集「にっぽん劇場写真帖」>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.8

前半と後半で、物語の風景ががらりと変わる作品。それのキーとなるのが、邦題のタイトルともなっている「フロッグ」だ。「フロッグ」とはもちろん「蛙」で、この蛙が飛び跳ねるように、見ず知らずの他人の家に忍びこ>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

3.9

「ジェントルメン」の予習として、まだ観ていなかったガイ・リッチー監督の2000年に製作された作品を観賞。どうやらストーリー紹介などを読むと、「ジェントルメン」はこの「スナッチ」と同じ、犯罪集団が複雑に>>続きを読む

FUNNY BUNNY(2021年製作の映画)

4.0

飯塚健監督の作品は、デビュー作の自主制作映画「Summer Nude」(2003年)から観てきているが、この「FUNNY BUNNY」は、彼が長年温めてきた物語でもある。なぜなら、主要登場人物の造形と>>続きを読む

アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.2

もとよりNHKで放送するために製作された作品のためか、スタジオ・ジブリとしては、やや小ぶりなものになっているかもしれない。そのうえ、初めての長編3DCGアニメということもあり、やや勝手が違ったのかも。>>続きを読む

カポネ(2020年製作の映画)

3.5

1920年代の禁酒法時代のシカゴで君臨した「暗黒街の顔役」アル・カポネの伝記映画だが、その描く時代を、カポネが刑務所を出所してフロリダに隠棲した時期に焦点を絞って描いているのが新鮮だ。「マッドマックス>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

アンソニー・ホプキンスが認知症の老人役を演じるヒューマンドラマ。とは言っても、ちょっとした仕掛けがあって、観ていて油断ができない作品でもある。ちょっと疑問に思ったり、気になったりするところがあったら、>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.9

「婚前特急」の前田弘二監督らしい、ほのぼのとした味わいのラブコメディ。イケメンではあるがコミュニケーションが苦手で、彼女のできない数学ひと筋の予備校教師の役を、成田凌がリアリティ豊かに演じている。成田>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.9

自動車産業の都であったデトロイトの一角に生まれたレコード会社が、その後のアメリカの音楽史を塗り替えるアーティストたちを次々に送り出していった。スティービー・ワンダー、マービン・ゲイ、ダイアナ・ロス、マ>>続きを読む

異邦人(1968年製作の映画)

3.8

かつて観賞したことはあったが、デジタル復元版が劇場で公開されるということで、ひさしぶりに観る。アルベール・カミュが1942年に発表した小説を、巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が映画化、「太陽が眩しかった>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ(2019年製作の映画)

4.1

突然、聴覚を失ったドラマーが主人公の物語。歌手である恋人とともに、トレラーハウスに暮らしながら、アメリカ各地をまわりライブをしていた主人公。聴力を失ったことで、ろう者の支援コミュニティに入るが、そこで>>続きを読む

ヘアピン・サーカス(1972年製作の映画)

4.0

確か監督の西村潔は、石原慎太郎と一橋大学では同級生で、同じ年に東宝に入社している(石原はすぐに退社)。東宝では異色の、アクションが得意の監督で、トランペッター日野皓正の手になる挿入曲「スネイク・ヒップ>>続きを読む

きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

3.8

戦争と音楽を対比させながら、不思議な物語が進んでいく。登場人物はいずれも定規で図ったような動きをして、セリフ回しもことさら感情を抑え、全体的にオフビートな感じで、川を挟んで対岸の町と戦争を続けている、>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.3

ベルギー&デンマーク&アイルランドの合作作品。同じようなテーマのハリウッド作品があったように記憶しているが、またそれとは違った不思議な味わいを持った作品だ。家を探していたカップルが、不動産屋に案内され>>続きを読む

バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.8

テレビ東京で放送されているドラマは残念ながら観てはいないのだが、総勢100人の「バイプレイヤーズ」が出演するこの劇場版は、まさに労作だ。とりあえず努力賞は進呈したい。富士山麓にある「バイプレウッド」と>>続きを読む

オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.6

どこまで事実に即しているのかはわからないが、ブラジルに逃亡していたナチスのアドルフ・アイヒマンを追跡して、イスラエルに連行して裁判にかけるまでを描いた作品。アメリカでは劇場公開されたようだが、日本では>>続きを読む

テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

3.4

去年公開された作品で、「エジソンズ・ゲーム」という発明王トーマス・エジソンと実業家ジョージ・ウェスティングハウスの直流と交流の「闘い」を描いたものがあったが、この「テスラ エジソンが恐れた天才」は、そ>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.9

タイトルにも現れているが、これは富春江という川を描いた作品とも言える。杭州市の富陽地区、新たに開発が進む場所でもあるが、富春江沿いに古い建物も残っており、人々が水浴などにも訪れる憩いの場でもある。この>>続きを読む

おもかげ(2019年製作の映画)

3.8

2017年につくられ、アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた短編「Madre」を、そのまま冒頭シーンに使って長編作品として完成させた作品。短編は観ていないのだが、たぶん冒頭の6歳の息子からの電話>>続きを読む

グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

3.9

「あのこは貴族」を観て、同じ岨手由貴子監督の2015年のこの作品を再観賞。あらためて細部まで目が凝らされた素晴らしい作品であることを確認した。「森崎書店の日々」(2010年)で主演した菊池亜希子が、交>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

山内マリコは、映画化に恵まれている小説家だ。デビュー10年余りで、この作品を入れて映画化作品が3本。しかも、過去2作の「アズミ・ハルコは行方不明」(松居大悟監督、2016年)も「ここは退屈迎えに来て」>>続きを読む

サンティネル(2021年製作の映画)

3.2

2008年公開の007シリーズの22作目「007 慰めの報酬」以来、注目しているオルガ・キュリレンコ主演のフランス映画。オルガの作品は、その後、「トゥ・ザ・ワンダー」(テレンス・マリック監督、2012>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.9

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編。前作の「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」(2012年)から9年が経ち、このシリーズ第4作目で「完結編」となるということだ。この壮大な物語にピリオドを打つに当>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.2

2020年に公開された邦画作品のなかで、ベスト3に入る傑作だと思う。草なぎ剛がトランスジェンダーの主人公を演じて話題となったが、確かに彼の演技は主演男優(女優?)賞ものだ。ただ作品を観て驚いたのは、と>>続きを読む

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