もん

ヒートのもんのネタバレレビュー・内容・結末

ヒート(1995年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

プロvsプロの仕留めあいに高まり。チーム戦もよき。物語進むにつれ頼む勝敗つかないでくれウルトラC解決くださいの祈りが加速するもむなしく。
復讐を選ばずあの分岐点で真っ直ぐ愛に向かっていけばさぁぁぁ…違った未来がさぁぁ……。仕事人としての哲学信念ロマンを追いかけないわけいかなかったのね。うぅむ。

そういえば結局、みんながみんな家族や恋人より仕事を選んでいた事実。クリスだけは心配になるくらいに恋人を選び続け、生き残るという。あのベランダの通じ合いと別れはよすぎた。コーヒー飲みますか?含め。ウルトラCだったよね…
一緒にいるなら仕事バカなロバートデニーロ親分やアルパチーノ刑事より、愛に生きるヴァルキルマー・クリス青年を選びたいです。


あとは警察の面が破れるシーンも最高でしたね。何をみてるか?我々だよ!バレたらポーズとっちゃうアルパチーノ刑事がクールすぎました。この余裕。色気。
あとはマフィアものには必ずなファミリー集会豪遊シーンもよき。あの黒い儚い多幸感好き。ダメなんだけど、父の顔夫の顔仲間の顔があってみんな幸せになってほしいと思わされる(そしてだいたいぶっ潰される)。そしてデニーロ親分の、仲間への急な優しさとタレ目笑顔は、これも色気よ。


追う者追われる者モノでいうと『CATCH ME IF YOU CAN』を思い出す。オシャレさ軽やかさが全然違うが、ラストの切なさは意外とあちらの方がえげつなかった。こちらは竜虎が真正面バシバシ正対してくれるので、過程の拮抗感でもう。これだよね。って感じで。もう名優対等友情モノでもあるよねという。『ONCE UPON A TIME IN HALLYWOOD』だよねという。しっかり贅沢させていただきました。
もん

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