アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ。
一流の刑事と一流の強盗の対決ながら、派手なシーンは少なめ。
長く続く静かな心理戦から圧巻の銃撃戦、最後は男同士の対決。
ラストはあっけない結末からすっとエンドロールヘ。
２人の男らしい潔さを象徴したような終わり方で好き。
２人の男同士の対決だけでなく、双方が抱えるプロ意識、家族や仲間との向き合い方、
そして問題点も時間をかけて丁寧に描かれる。
双方ともに引くタイミングはあるのだけど、
男としてプロとしての意地で引けなくなって対決に突き進む。
背景がじっくり描かれてクッキリしているからこそ、
２人の意地に納得感があるし見入ってしまう。生き様よ。
「動」のシーンの見せ場が銀行襲撃からの市街地での銃撃戦だとすると、
「静」のシーンの最高潮は喫茶店での対話シーンだと思う。
相反する２人がお互いを理解し合いながら「次は殺す」と言いながら静かに別れる。カッコ良過ぎる。
３時間弱と時間が長いことは否めないけど見応え十分な作品でした。
