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オリーブの林をぬけてのleylaのレビュー・感想・評価

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)
3.8
ジグザグ道3部作の3作目。

オーディションの様子から始まり、映画製作の裏側を映画として撮っている。
それと同時に、2作目に登場した新婚夫婦の現実にスポットを当てて描くという2重構造。

プロポーズした青年が、相手の祖母から「家がない、字が書けないから」と断られたり、彼の言葉に相手の女性が一切応えてくれないなど、1作目では少年アハマッドが虐げられていたけど、今作では青年ホセインが虐げられていました。

2作目同様、ラストのロングショットは最後まで見守りながら物語を連想させる力強さがあります。オリーブの林と広大な緑の大地が素晴らしい。
やっぱり嬉しいとショートカットして帰ってくるよね。

字が書けないという教育制度なども浮き彫りにしつつ、監督の演出方法が垣間見れたり、1作目の主役の子が出てきたりと楽しめるつくりだった。
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