ゾロ

オリーブの林をぬけてのゾロのレビュー・感想・評価

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)
3.0
イランの巨匠、アッバス・キアロスタミの
<ジグザグ道三部作>を鑑賞第三弾

前作で登場した地震直後に結婚した二人から
インスピレーションを受けて、製作された物語

内容的には、全然面白くなかった

しかし、見方かな?
シリーズ作品である事の強み!
同窓会のような、故郷の風景を観るような
成長した彼等や変わらない景色を確認出来る

連続で見たのに、時間の経過が
明らかだから、懐かしい気持ちになれた

それと、3部作という点では
カメラアングルが大きく変わった印象

一作目の子供目線
二作目のドキュメンタリー
本作は定点カメラが多用された中に
特定の人へのズームや俯瞰映像

子供、若者、大人、老人、労働者、貧困層
地方、都市、雇用者、様々なイラン人登場
様々な人間性が感じれたけど、
皆共通なのは【頑固】じゃね?

識字率や結婚感、親族、学校や文化、服装等の
彼等の社会や生活環境も興味深い


そして何より、求婚してる男性にイライラする

言ってる事に説得力が無いのよね
相手の親族を蔑ろにする発言
家がない事は開き直り
根拠の無い自信
ビジョンを説明できない人の説得力の無さ
優しくするという言葉だが愛情が感じられない
あなたより綺麗な人はいっぱいいる
(絶対言っちゃダメでしょ…)

あの行動と口説き方で
結婚する話にならないでしょ?
それでも、あの女性は一緒になるのか?
あまりにも、閉鎖的な世界に驚く
ゾロ

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