くじら

迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険のくじらのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 探偵ワトソンというところに惹かれて鑑賞。ドタバタコメディで面白かった。

あらすじ
 大活躍するシャーロックホームズだが、本当はワトソンが事件を解いていて、彼は探偵を演じていただけだった…。シャーロックを演じる俳優は頭が冴えないだけでなく賭け、酒、女とだらしないダメダメ人間。あまりにも酷いのでワトソンが首にする。
 しかし製紙工場での爆発や依頼人からもシャーロックホームズでないとダメと言われ彼を雇い直すことに。
 持ち込まれたのは造幣局の型が偽物にすり替えられたというもの。造幣局の職員の家を調べると暖炉から地図の一部が。その現場に行ってみると何とその職員は湖で死んだらしかった。またワトソンはモリアーティに命を狙われる。(モリアーティはワトソンが敵だと気付いている。)
 職員の娘に聞き取り調査をしていると一味に襲われる。そのうちの1人の靴から港の船にたどり着き、モリアーティたちを追いかけるもシャーロックのミスでワトソンは死んでしまう。
 ワトソンの死に消沈するシャーロック。手伝いの少年が見つけてきた職員の刷った半分の小切手から劇場にたどり着く。そこの地下には川が流れていた。ハドソン夫人と劇場に乗り込むも相変わらずドジをかますシャーロック。偵察していると職員の娘は実はスパイだった。モリアーティたちの前に立ちはだかったのは何と死んだと思っていたワトソンだった。ピンチに陥ったワトソンを見てシャーロックは偽札を燃やすぞと脅すし燃やす。ガス爆発の危険もあり全員で逃げ出す。
 偽の娘はハドソン夫人が落とした砂袋で昏倒。手下たちは少年が呼んだ警察に捕まる。モリアーティと舞台上で立ち回りをするシャーロック。また砂袋で昏倒する娘。モリアーティは地下にまた逃げガス爆発に巻き込まれる。
 最後221Bの前で報道陣に囲まれるシャーロック。みんなの前でワトソンを褒め称える。シャーロックは最後の事件にする、というも、ワトソンに否定され、彼らの冒険はまだまだ続く。

感想
 ワトソン好きの人が作ったのかな?ってくらい有能ワトソン。シャーロックの無能さやコントが面白い。シャーロックが馬鹿なことを言ってもみんな納得しているのが笑ってしまうし、ハドソン夫人やストリートチルドレンたち、モリアーティらはワトソンが解いていると分かっているっていう差がまた楽しい。俳優を立てた理由についても本当は病院に勤めるつもりで趣味の事件の捜査は公にしたくなかったからというのも納得。汽車の中で冒険譚を執筆していても全く現実と真逆なのがおかしい。
 シャーロックの俳優が酒女賭けと色んなワトソンの悪癖を詰めたみたいなのが面白いし、この人はヤクをしなさそうな変な健全さがいい。
 劇場が現場なのを2人とも聖書のP234から推理したけど、本当は234番地だったのがおかしかった。
 ハドソン夫人もいい仕事してた。

 頭を使わないミステリー、コミカルなアクション、有能なワトソンが見たい方におすすめ。
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