ダニエルクレイグ

チェンジリングのダニエルクレイグのネタバレレビュー・内容・結末

チェンジリング(2008年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

1928年、シングルマザーのクリスティンは、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルターと暮らしていた。ある土曜日、彼女 は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった...。

軽い気持ちで見ない方がいい、辛い作品。展開は割とスピーディだが、実話を基にした本当に重い話で、中盤までは 警察の腐敗体制と警部のクソさ加減に本当にイライラ。おまけに偽ウォルターもなんなのアイツってくらいに憎たらしい。そ の後は精神病院に入れられ、警察に不利な証言をすると拷問を喰らい、異常者の診断を受け外の世界と隔離される。その間にも我が子がどこかで生きているのではないかと必死にもがく姿はしんどかった。

その中での唯一見れるところは、アンジーの強い女性の熱演とサポートしてくれる牧師の存在。息子を殺したのではない かとされる猟奇的殺人犯との裁判での対峙や死刑執行前の面会などはいい気はしないが、母の強さを見せた迫力の ある描写だった。ラストは犯人の供述や状況から行方不明の我が子は結局殺されているのであろうが、確たる証拠がないことなどからまだ生きているのではと希望を持ち探し続ける。最後まで胸が苦しくなる展開だった。