チェンジリングとは、ヨーロッパの民話で妖精が子供をさらう時に、代わりに置いていく偽物の子供のことを指す。行方不明になった息子が別人になって帰ってくる話。
輝く美貌を持つアンジーが、頰のコケた母親を演じておりその変貌ぶりに驚かされたが、ある日突然いなくなってしまった息子を探し続ける役にはぴったりはまっている。母親の愛の深さと凄まじさ。
実話ということもあり、息も出来ないような苦しさを覚えた。
子供を失うことは耐えられない悲しみだけれど、生きているか死んでいるか分からない状況で探し続けることは、それよりもなお深い苦しみなのではないか。
横田めぐみさんの両親や、東日本大震災で見つからなかった2500人以上の方たちの家族を思う。
失いたくない。生きていてほしい。
そう思う人達との毎日を大切にしたい。
いることが、当たり前の人が目の前から消えてしまうことがあるかもしれないのだから。