フジタジュンコ

丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

5.0
こっちが驚くわ!!!!!!!

満を持して(?)の「2」です。映画監督にして脚本のお医者さんであるスクリプトドクターにしてブルボニストにして入浴剤ソムリエ(以下略)の三宅隆太さんが、ライムスター宇多丸さんのラジオでお話されているのを聞いてからずっとずっと見たかった作品。本懐を遂げられて明日死んでも悔いはありません。なのでスコアは気にしないでください…(映画としてはもちろんアレです…)。
「1」の大ヒット(日本狂っとる)をうけてか、ひきつづきキャストも無駄に豪華です。霊界のヘンテコ衣装などデザインは桂由美さんのようです。なんで引き受けちゃったんだ……

さて、「2」は「1」よりトンデモ色が強めで、いやもともとトンデモなんですけど、ストーリーとしては友人に妻殺しの罪を着せられ死刑になった男(丹波)が霊界のあまりの素晴らしさと妻との再会に感動し、こんな素晴らしい霊界に早く送ってくれた友人(真犯人)にお礼を言わなくちゃ!と人間界にいったらただの幽霊なので友人(犯罪者)は罪の意識に苛まれて自殺。彼が堕ちた地獄に丹波たちが救いにいくが…という、一度読んだだけでは意味がわからない筋書きだと思うのですが、二度読まなくても問題ないです。

霊界を賛美するシーンが多く、「1」に比べて霊界の描写に斜め方向に気合が入っていて、「ミッドサマー」っぽさがありますし(妙な明るさも北欧っぽい←たぶん気のせい)、カオスの極みである地獄の描写、カルマを回収して終わるラストといい、驚天動地の100分間でした。